アマゾンがようやくKindleソフトウェアを大幅にアップデート、より読書しやすいデザインに

それが「本当の本」なら、アップデートは必要ないし、本を読むソフトウェアも変わる必要がない。しかし、現在、私たちが頼りにしているKindleは、本であるだけでなく、Wi-Fiに接続されるデジタルデバイスであるため、変わることができる。Amazon(アマゾン)は、Kindleが登場してから数年になる米国時間9月13日、初めてとなるその重要な設計変更をようやく発表した。

今回のリニューアルでは、ホーム画面の下部に2つのタブバーを追加され、「ホーム」と「ライブラリ」の画面を簡単に切り替えることができるようになっている。よく使う機能にアクセスするために、Kindleは画面上部に矢印を導入している。この矢印をタップすると、機内モード、Bluetooth、ダークモード、同期、その他の設定メニューにアクセスするためのボタンが表示される。また、明るさを調節するスライダーもある。

画像クレジット:Amazon

Amazonは米国時間9月11日に、アップデートについて数週間後に展開すると通知しているが、特定のモデル、Kindle(8世代以降)、Kindle Paperwhite(7世代以降)、Kindle Oasisユーザーの多くはすでにこのアップグレードをダウンロードしている。自分の機種がよくわからない人は、ここで調べよう。ただし2015年以降に購入したモデルであれば、おそらく大丈夫だ。KindleをWi-Fiに接続しているユーザーはアップデートが自動的にインストールされるが、ここで手作業でダウンロードしてもいい。

同社によると、ホームとライブラリ表示の改良を年内は続けていくとのこと。ホーム画面で左にスワイプすると、ライブラリから最近読んだ本が表示されるようになる。また、ライブラリ画面には、新しいフィルターやソートメニュー、新しいコレクション表示、インタラクティブなスクロールバーが導入される。

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これは、Kindleが2016年頃にリリースしてから最大のデザイン的なアップデートになる。もしあなたが今年の夏の読書を終えたときに、ユーザーインターフェースが古くなったと感じていたのであれば、Amazonも同じ気持ちだったということだ。

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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