アマゾンのFire TV CubeがZoom会議に対応

2020年末、Amazon(アマゾン)は、同社のFire TV Cubeで双方向ビデオ通話のサポートを開始した。この機能を使うとユーザーは接続したテレビを使って他のスクリーン付きAlexa(アレクサ)端末と相互に通話できる。米国時間7月29日、同社は同機能を拡張し、Zoomを使った双方向ビデオ通話が可能になった。

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本日より、Fire TV Cube(第2世代)のユーザーはZoomで仕事のミーティングやバーチャル飲み会に参加できるようになる。

新機能を使うためには、Amazon Fire TV Cube以外にUSB Video Class(UVC)対応の解像度720p、30fps以上のウェブカムか必要だ。またよりよい体験のためには、1080pで画角60〜90度のカメラを使いテレビから6〜10フィート(1.8〜3メートル)離れることをAmazonは推奨している。なお4Kウェブカムは推奨していない。

Amazonは推奨ウェブカムとして、Logitech(日本ではロジクール)C920、C922x、C310、およびWansview 101JDを例示している。

ウェブカメラはUSB-Micro USBアダプター経由でFire TV Cubeに接続する。

最良の結果を得るためには、ウェブカムをテレビ画面の上に置くとよい、とAmazonはいう。

準備が整い接続が完了したら、Fire TVアプリストアからZoomアプリをダウンロードしてインストールする。ミーティングに参加するには、ゲストとしてあるいは既存のZoom  アカウントを使って画面の指示に従ってサインインする。

Alexa統合のおかげで、ミーティングにはハンズフリーで参加できる。「Alexa, join my Zoom meeting(アレクサ、ズームミーティングに参加して)」などのコマンドを送ると、AlexaがミーティングIDとパスコードを尋ねる。あるいは、リモートコントロールを使ってこれらの情報を入力することもできる。

オプション機能として、カレンダーをAlexaと同期して、予定表にあるミーティングについてリマンドしてもらうこともできる。その場合、Alexaがミーティングに参加するよう促したら、「yes」と答えるだけで自動的に参加できる。

2020年秋Amazonは、Fire TVプラットフォームでビデオ通話をサポートすると発表した。パンデミックによる仕事と学習の新時代における重要なアップデートだった。ただしそれは市場で唯一の選択肢ではなかった。Google(グーグル)も2020年、同社のスマートスクリーンHub Maxでグループビデオ通話 に対応し、後にZoom通話も追加した。一方、Facebook Portal(フェイスブック・ポータル)はビデオ通話をパーソナルな機能として提供してきたが、2020年アップデートしてZoomにも対応した。

つまり、Amazonは遅れを取り戻そうとしている。しかしそのソリューションは、ユーザーが自分でウェブカムを買わなくてはならない分、Portal TVがスマートカメラを内蔵していると比べると少々面倒だ。

新機能を使うには、Fire TV Cubeソフトウェアの最新ソフトウェアアップデートが必要だとAmazonはいう。

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カテゴリー:ハードウェア
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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