アリババが中国最大の家具販売会社に約700億円を投資

アリババグループ(阿里巴巴集団、Alibaba Group)が、中国最大の家具小売業者の1つであるレッドスターマカリン(红星美凯龙、Red Star Macalline)の約43.6億人民元(約700億円)ぶんの転換社債を購入した。転換後にはレッドスターマカリンの株式の10%をアリババに与えることになる。開示情報によれば、香港証券取引所で公開されているレッドスターマカリンの株式の3.7%もアリババが購入したことが示されている。

レッドスターマカリンは、中国全土に約300のショッピングモールと364のホームセンターを運営しており、自社の在庫品の販売や、インテリアのコンサルテーションや建築などのサービスの提供に加えて小売業者たちにスペースを貸し出している。同社はアリババと協力しながら、その実店舗を改善し、同時にアリババの電子商取引チャンネルを活用する予定だ。

この投資は、レッドスターマカリンがアリババのライバルであるテンセント(腾讯、Tencent)との間で、デジタルマーケティングの提携を発表した6カ月後に行われた。TechCrunchはこのアリババとの新しい取引が、以前の提携にどのような影響を及ぼすのかを、アリババとテンセントの両者に問い合わせている。

アリババのHome Timesは、2017年後半にオープンした小売チェーンで、レッドスターマカリンのモールや、オンライン運営で何ができるかを調査中である。Home Timesはオフラインからオンラインへの小売りを重視しているチェーンだ。顧客は対象の詳細情報を得るために、店頭で商品のスキャンを行うことができ、Alipayで支払いが可能である。また商品が自宅の中でどのように見えるかを買い物客に示すための大型のスクリーンも置かれている。またこうした顧客の購買行動は、アリババのB2C電子商取引サイトであるTmallで使用される。さまざまな場所の店舗に追加する商品を選択し、在庫管理をより効率的にするためだ。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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