インスタが「いいね!」の数を隠すテストを日本などに拡大

【この翻訳記事は、英語版記事を抄訳したものです】

見せかけの得点をみんなが気にしなくなったら、インターネットはもっといいところになるだろうか?Instagram(インスタグラム)はそれを確かめようとしている。

4月にインスタグラムは、ほかの人の投稿に付けられた「いいね!」の総数を非表示にするテストを始めた。自分の写真やビデオに「いいね!」を付けてくれた人を見ることはできる。でも、ほかの人の投稿をそんなに気にすることはない。

インスタグラムはテストの状況を明らかにしていないが、対象地域を広げることにしたのだからうまくいっているのだろう。当初はカナダのみだったが、米国時間7月17日から、アイルランド、イタリア、日本、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドでもテストを始めた。

なぜ「いいね!」の数を隠すのか。インスタグラムは「フォロワーがあなたの投稿を見るときに、『いいね!』をいくつ獲得したかではなく、写真やビデオそのものに注目してもらいたいから」と言っている。

言葉を変えればこういうことだ。「いいね!」の数が公開されていると、人々はそれを気にしすぎる。人々は「いいね!」の数を成功の指標であると考える。その結果、「いいね!」が少ないことをからかったり、称賛されるために「いいね!」を買ったりする。「いいね!」が集まらなかった投稿は削除され、人気のある投稿だけが残る。理論的には、「いいね!」が本人にだけ見えることにすれば、何が削除されたかをほかの人たちが心配することはなくなる。インスタグラムが設計を変えたのは、このような事情だろう。

下の図にあるように、画面の上部にテストに関するバナーが表示される。「いいね!」の部分には、数ではなく、「(ユーザー名)とその他の人が『いいね!』しました」と表示される。

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(抄訳:Kaori Koyama)

投稿者:

TechCrunch Japan

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