インドのホテルスタートアップOyoが創業者の株式購入で企業価値1兆円超え

急成長中のインドのホテルスタートアップであるOyoが、同社の創業者Ritesh Agarwal(リテッシュ・アガーウォール)氏がベンチャーキャピタルSequoia CapitalとLightspeed Venture Partnersから20億ドル(約2150億円)の株式を購入し、企業価値が100億ドルになったと米国時間7月19日に発表した。

現在25才のアガーウォール氏はOyoを当時19才だった2013年に創業した。今やグローバルのホテルチェーンとしてかなりの成功を遂げ、 The Wall Street Journal(WSJ)によると、アガーウォール氏はRA Hospitality Holdingsというケイマン諸島の企業を通じて株式の持分を10%から30%に増やすことにした。このラウンドではソフトバンクも持分を増やし、Oyoの株式の半分近くを所有している。

Oyoはこれまでに自己資本で16億ドル(約1700億円)を調達し、直近のラウンドで企業価値は50億ドル(約5380億円)に達していた。他の出資者としては、Airbnb、Grab Holdings、そしてDidi Chuxingが名を連ねる。

Oyoは80カ国800都市でホテル2万3000軒を展開している。最近、同社は米国マーケットに3億ドル(約320億円)を投資する計画を明らかにした。米国では現在10州35都市でホテル50軒超を運営している。

インド・グルガオンを拠点とするOyoは今週はじめ、Oyo Worksplacesを発表した。この新事業は従業員200人超を抱えるコワーキングスタートアップのInnov8の買収で生まれた。TechCrunchのManish Singhの記事によると、この設立4年のスタートアップは約3000万ドル(約32億円)で買収された。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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