インドのモディ首相がソーシャルメディアからの撤退を検討中

インドの首相が、世界最大の民主主義のリーダーでもあるソーシャルメディアをやめた人々のリストにまもなく加わりそうだ。

インドのNarendra Modi(ナレンドラ・モディ)首相はインド時間3月2日の夜、自身のFacebook、Twitter、Instagram、YouTubeアカウントを放棄することを考えているとツイートした。

モディ首相は、ツイッターで5300万人のフォロワーを獲得し、同SNS上で最も人気のある人物の1人だが、考えの根拠を示さなかった。

さらに、モディ首相のFacebookページにも4400万人以上のフォロワーがいる。Instagramは3520万のフォロワー、そしてGoogleの動画プラットフォームは450万人だ。

モディ首相が週末にかけて実施する可能性があるアカウントの閉鎖は、インド国内における失業者の増加、経済の減速、首都ニューデリーでの暴動、彼の最近の政策に対する抗議など、さまざまな問題から自らを遠ざける可能性がある。

これは、彼が長年にわたって使ってきたソーシャルメディアアカウントでの対策とは、まったく異なるものになるだろう。モディ首相と彼が所属する政党であるインド人民党(Bharatiya Janata Party)は、TwitterやFacebook、WhatsApp、その他いくつかのインターネットサービスを非常に効率的に利用してメッセージや議題を宣伝し、2019年の首相再選に重要な貢献を果たした。

モディ首相の政党には、彼の考えを国民と共有するためのNaMoというアプリもある。これはインドのGoogle Play Storeで最もダウンロードされているアプリのうちの1つだ。このNaMoアプリが廃止されるのかどうかについては明らかになっていない。

モディ首相にとってソーシャルメディアをやめることは、少なくとも彼に平和をもたらすかもしれない。複数のアナリストによると、同氏がフォローした人物の中には、暴力を扇動し虚偽の情報を何度も広めていた者もいたという。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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