インドの発明家がセクシーとは言えないけどクールなGoogle GlassクローンをRaspberry Piで制作

おっと、笑わないで。こんなのごみだ、と誰もが言いたいだろう。でもね、自分の位置データや写真や活動データをGoogleのような私企業に委ねたくない、ハードウェアもオープンソースがいい、という主義の人なら、Google Glassよりは絶対にこちらを使いたくなると思う。

上の写真のArvin Sanjeevは、発明家である。彼はRaspberry PiとLinuxと、それに音声認識ソフトウェアをちょろっと使ってGoogle Glassのクローンを作った。名前はSmart Capだが、なぜかキャップではなく、相当醜いハット(hat, 帽子)にくっつけている。でも、そこらで売ってるありふれた部品と小さなソフトウェアを使って彼は、既存のARヘッドセッの、機能的にそれほどちゃちくはないそっくりさんを作った。誰にでも朝飯前にできることでは、ないね。

もちろん世界最高のARヘッドセットではないし、読者の中にはもっと上手に作れる人もいるだろう…時間とやる気があれば。でもこのプロジェクトがおもしろいのは、すべて手作りで超ローコストであることだ。つまり、Raspberry Piでウェアラブルコンピュータを作れることを、彼は実証した。

それに、すごいと思うのは、今ではこれぐらいのプロジェクトを世界中どこでも、簡単に作れることだ。ラズパイを初めとして、高機能なコンポーネントがどんな僻地からでも安く手に入るから、アマチュアがほんの数時間でスマートフォンを作れるし、能力のある人ならアーケードゲーム機や人工衛星、Bitcoinのキオスクも作る。5年前には、どれもこれも、そう簡単にはできなかった。本格的な資金が必要だった。10年前には、“理論的には可能”だったものが、今ではすぐ作れる。

だから、Sanjeevと彼のSmart Capに、敬意を表したい。彼のクレイジーな挑戦に、乾杯しよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))