ウーバーが食料品宅配サービスを全米400以上の市や町に拡大

Uber(ウーバー)が、米国における同社の食料品配送サービスで初となる大規模な拡大を発表した。同社は米国時間7月19日、サービスエリアを従来の倍以上に拡大し、サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンDCなどの主要都市を含む全米で400以上の市や町に、UberおよびUber Eatsアプリを通じてサービスを提供すると発表した。

この急速な拡大は、Albertsons Companies(アルバートソンズ・カンパニー)との提携と、同社が全米に展開する1200もの食料品店の存在によるところが大きい。Albertsonsは、Safeway(セーフウェイ)、Jewel-Osco(ジュエル・オスコ)、Acme(アクメ)、Tom Thumb(トム・サム)、Randalls(ランドールズ)などのブランドを所有している。また、Uberは、Southeastern Grocers(サウスイースタン・グローサーズ)やニューヨークのRed Apple Group(レッド・アップル・グループ)などの地域チェーンでも配達を行っている。「Uber Pass(ウーバー・パス)」と「Eats Pass(イーツ・パス)」の加入者は、30ドル(約3300円)以上の食料品の注文であれば配送料を支払う必要はない。

新型コロナウイルス感染拡大の最も厳しい時期には、人々の乗車数が大幅に減少したため、食料品の配達がUberの重要なビジネス要素となった。同社はまた、乗車料金の値上げを招くドライバー不足にも対処を迫られている。Uberはここ2、3年の間に、Cornershop(コーナーショップ)、Postmates(ポストメイツ)、Drizly(ドリズリー)など、デリバリー分野のスタートアップ企業をいくつか買収することで、この分野での成長を促進させている。

編集部注:この記事はEngadgetに掲載されている。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:UberフードデリバリーUber Eatsアメリカ

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(文:Kris Holt、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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