エリザベス・ウォーレン上院議員がギグワーカーの労組結成を認める法案を提出との報道

ギグワーカーにとって今年最大のキーワードは労働組合の結成だ。このほど上院議員で大統領候補でもあるのElizabeth Warren(エリザベス・ウォーレン)氏が、まさにそのギグワーカーのための法案を提出した、とCNBCが報じた

Daivd Cicilline(デビッド・シシリーニ)下院議員と共同で提出された法案には、「mega mergers」(超大型合併)の禁止も盛り込まれている。1社が年間売上400億ドル(約4兆3500億円)を超えているか、両社合計の年間売上が150億ドル(約1兆6400億円)を超えている場合だ。

カリフォルニア州下院法案5号の法制化にあたり、ギグワーカーたちは賃上げ、職場の安全確保、組合結成の権利を要求していた。同法案が通過したことによって、企業は裁判で訴えられた場合に、ギグワーカーを税務用紙1099の定める個人契約事業主として分類することが困難になると見られている。しかし、ギグワーカーらは今も組合結成の権利を要求している。

同法案の通過を受け、ライドシェアサービスのドライバーで労働者団体であるGig Workers RisingのメンバーのEdan Alva(エダン・アルバ)氏は、組合は絶対的に重要であると語った。同氏によると、この法案は始まりにすぎないという。しかも、5号法案はカリフォルニア州に限定されている。ウォーレン上院議員が提案したと報じられているのは国全体に及ぶ法律だ。

TechCrunchはウォーレン上院議員に連絡をとっており、返答があり次第続報する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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