エースタートが宇宙特化型「スペーステック2号ファンド」を運用開始、ファンド規模は38億円

エースタートが宇宙特化型「スペーステック2号ファンド」を運用開始、ファンド規模は38億円

独立系VCのエースタートは10月14日、宇宙特化型「スペーステック2号ファンド」(ASエースタート1号投資事業有限責任組合)の設立・運用開始を発表した。ファンド規模は38億円。同社の累計運用総額は115億円規模となった。

スペーステック2号ファンドは、コロナ渦の影響から当初予定を変更し、約2ヵ月という限定的な募集期間設定となったものの、大手証券会社との連携などによる出資者募集は堅調に推移。宇宙ベンチャー業界への期待の高まりを改めて反映する形となったという。

同社は昨年、日本初となる宇宙特化型投資ファンド「スペーステック1号ファンド」を組成しており、今回はそのコンセプトを引き継いだ2号ファンドとなっている。

同ファンド運営のエースタートは、渡邊一正氏が2015年に設立した独立系VC。「事業家系VC」という独自のポジションを取り、実務経験に基づいて、特にIPOに向けた体制やシナリオ作りなど、出資先企業の要望に応じて伴走することを特徴としているという。

これまでにも、テック系ベンチャー投資ファンド「@tech(エーテック)ファンド」1号(2015年)、2号(2018年)、「スペーステックファンド」1号(2019年)を組成、スペーステック2号ファンドと並行して運用している。今回のローンチにより、同社が運用するファンドの累計総額は115億円となる。

またスペーステック2号ファンドは、アストロスケールホールディングスのシリーズEのファイナンスにおいて、リードインベスターとしてすでに出資を行っている。

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カテゴリー: VC / エンジェル
タグ: 宇宙エースタート日本

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TechCrunch Japan

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