オウチーノ運営のくふうカンパニー、家計簿アプリZaimを子会社化へ

オウチーノとみんなのウェディングとの共同持株会社として10月に設立された、くふうカンパニー。同グループに今後、家計簿サービス「Zaim」運営元のZaimも加わることになるようだ。

くふうカンパニーは11月13日、Zaimの株式取得に関する基本合意書を締結する決議をしたことを明らかにした。Zaimの発行済株式920株のうち470株を既存株主から取得する計画で、これによってZaimはくふうカンパニーの子会社となる。取得金額に関しては非公開だ。

くふうカンパニーではZaimの件とは別に、生命保険および損害保険の募集代理を行う子会社「保険のくふう」を設立したことも発表。これを機に今までサービスを展開してきた不動産領域と結婚領域に加え、新たに金融領域にも進出する(なお結婚式プロデュース事業を運営するアールキューブの完全子会社化、グループ内の独立したテクノロジー・デザイン組織Da Vinci Studioの設立も本日発表)。

くふうカンパニーグループの事業方針説明会資料より

Zaimはもともと閑歳孝子氏(現Zaim代表取締役)の個人プロジェクトとしてスタートした家計簿アプリだ。サービスのグロースに伴い2012年9月に会社化。現在Zaimとくふうカンパニーの双方で取締役を務める穐田誉輝氏がクックパッドの代表執行役兼取締役だったころに、同社から資金調達も実施していた。

開示されている資料によると2018年8月期の売上が2億5500万円、営業利益が4200万円。またZaim側の発表によると現在のダウンロード数は800万件を突破しているという。

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TechCrunch Japan

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