オバマ大統領がアメリカ人労働者の賃金アップのための再職業訓練事業を展開、テク部門の求人増に対応

合衆国の失業率は、Obama氏が初めて大統領になって以来、今が最低だが、アメリカ人の賃金は伸び悩んでいる。Pew Research Centerによると、過去12か月、各月平均20万の職が作られ、それは37年ぶりの新記録だが、平均賃金は1970年代以降ずっと横ばいだ。

しかし好調なテクノロジの分野には、労働者の賃金を上げる機会がある。学卒のWebデベロッパの最初の一年の年俸は62000ドルだPayScaleによると、これはそのほかの業種の初任給の1.5倍に近い。

急成長している業界なので、新しい職種、10年前にはなかったような職種が続々登場している。ホワイトハウス(大統領府)によると、現在の全国の求人数500万のうち50万あまりが、情報技術関連だ。

ホワイトハウスは、これが、低賃金層も含めて、賃金全体を上げる機会だ、と見ている。Obamaがこのほど発表した計画では、総額1億ドルの政府補助事業により、TechHireと名づけた、雇用と直接結びつく職業訓練を展開し、なるべく短期間で賃金向上を実現する。この補助事業は、地域のカレッジや大学、デベロッパのブートキャンプ、そのほかの非伝統的な技能訓練組織をベースに展開され、12万人のアメリカ人にソフトウェアデベロッパや、ネットワークアドミニストレータ、サイバーセキュリティエキスパート、などの職に就いていただく。

全国で20の地域の約300社がすでに、女性、マイノリティ、高齢者などの低所得層に対する、職業訓練のための無料のオンラインコースやデベロッパブートキャンプの開催を申し出ている。

ホワイトハウスの報道担当次席秘書官Jennifer Friedmanは、こう言っている: “ミドルクラスの経済再活性化という大統領の政治課題の、最重要施策の一つが、大規模な再教育プロジェクトによるアメリカ人の職業構造の上方シフトだ”。この場合、シフトとは、旧来の低賃金職から新しい高賃金職への移行のことだ。

TechHireコミュニティの求人数…データ提供: Burning Glass。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


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TechCrunch Japan

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