オンデマンドウェルネスプラットフォームのUrbanがメニューに理学療法を追加

Urban(アーバン)は、マッサージ、オステオパシー、そしてさまざまな美容トリートメントなどへの広がりをみせる「ウェルネス」サービスへの予約を、オンデマンドで行えるロンドン拠点の企業だ。そのUrbanが身体的健康の「ワンストップショップ」になるために、理学療法をサービスメニューに取り入れようとしている。

この新しい従量課金制理学療法サービスでは、UrbanアプリまたはウェブサイトからHCPC登録済みの理学療法士を予約して、自宅で施術を受けることができる。NHS(英国健康保険)を使うサービスでは、理学療法を受けるのに数カ月とは言わないまでも、数週間の待ちが発生するのが普通だ。継続治療や新たに受けた負傷の迅速な評価が必要な(そしてそのためには「自費での」支払いを厭わない)人のためのニーズが、市場にあることを発見したのだ。

Urbanの創業者であるJack Tang(ジャック・タン)氏ならびに、同社の身体健康ジェネラルマネージャーのJoe Jarman(ジョー・ジャーマン)氏との電話によれば、新しいサービスは週7日利用することができ、最短2時間でプライベートな理学療法士へのアクセスを可能にすることが目的だと言う。当初は、特に需要(そしておそらくは支払い能力)が最も高いロンドン中心部に焦点を当てて、ロンドンでの利用が始まり、その後マンチェスターとバーミンガムが続く。

とはいえ、価格設定は一般に私立医院で提供される理学療法に比べて競争力があるもので、私立医院からの訪問を手配するものに比べると、かなり安価である。ジャーマン氏によれば、そうできる理由は、Urbanは1日に可能なセッション数を最大化するために、そのアプリを使って近隣の予約をグルーピングし、移動時間を節約することができるからだと言う。これはUrbanや他の健康サービスがすでに行っているやり方と同様である。もちろん、同様に実店舗を維持するコストも不要だ。

ジャーマン氏によれば、Urbanの理学療法士の多くは、日中はNHSで働いているが、夕刻以降や週末に追加の収入を得たいと考えていたり、個人診療に移行したいと考えていたりする。

Urbanのようなサービスが事業を伸ばすことで、NHSにさらなる圧力をかけることになるのかと質問されると、彼はこの産業全体が成長していると答えた。2015年以降、理学療法士の数は22%増加している。さらに、ジャーマン氏は、総合診療医(GP、英国でのホームドクター制度の中核を構成する開業医)が診る症例の3件に1件がMSK(Musculoskeletal、筋骨格系)に関わるものであることから、Urbanの理学療法士に早い段階でアクセスすることでこれを減らすことができると語る。

いずれにせよ、現在の資金状況と組織構造の中では、NHSがMSKに関わる迅速な助言と治療を提供できるような、適切な位置にはないことは確かだ。理学療法はまた、Urbanによる既存のオステオパシーとスポーツマッサージ治療の自然な延長線上にある。

「私たちは、良好な身体的健康を達成するための完全なパッケージを提供するためには、理学療法が最終的に重要な要素だと考えています」とジャーマン氏は声明の中で付け加えている。「もしご自分の体に問題が生じた方がいたら、私たちはその方が正しい治療プランに出会えるようにします。 そして時間と場所を選ぶことができるようにも」。

一方、タン氏は、今回身体健康のためのセットメニューを完成させたUrbanは、次はより新しいやり方の美容とシェイプアップカテゴリーを展開するために「倍掛け」する予定だと語った。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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