オンラインアカウントの異常ログイン(ハッキング)を検知するLogDogアプリケーション

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いろいろと行われている調査によっては、4人に1人がオンラインアカウントのハッキング被害にあったことがあると答えているのだそうだ。このアカウントハッキングに対応しようとするのが、イスラエル発のスタートアップであるLogDogだ。モバイルアプリケーション(現在はAndroid版のみ。間もなくiOS版も登場予定であるとのこと)を通じて、本人によるものではないらしく思えるログインや、あるいは失敗したログインについての情報をモニタリングするものだ。

情報収集のため、このアプリケーションは通常のログイン情報を収集する。すなわちログインを行う場所、時間、および利用しているデバイスなどの情報を蓄積しておくのだ。そしていつもと違うログインアクティビティが発生した場合に、アプリケーション利用者に対して通知するようになっている。

技術的な話をすれば、ログイン情報の収集はアプリケーションにログイン権限を与えることで行われるようになる。対応しているアカウントはFacebook、Dropbox、Gmail、Evernote、Yahoo!、およびTwitterだ。これらサービスのアカウントについてモニタリングするように指定すると、疑わしいログイン行動を見破るために、継続的に情報収集を行うようになる。尚、疑わしいアクションについてレポートをあげてくるようになるまで、このLogDogアプリケーションは7日間の「訓練期間」を必要とする。その間で日常的な利用状況についての情報を集めるわけだ。

と、ここまで読んで疑問に思った人も多いに違いない。そのような情報管理なら、既に多くのアプリケーションそれぞれで行われているのではないか、と考える人も多いだろう。もちろんその意見は正しい。ただしLogDogにおいては複数サービスからの情報を集約することで、より精密に情報を判断することができるようになっているのだ。

たとえばイギリスおよびドイツからGmailを利用する利用者がいたとしよう。この場合、どちらの国からアクセスがあっても「怪しい」とは判断されないことになる。しかし同日ほぼ同時刻にGmailをロンドンから利用し、そしてFacebookをベルリンから利用するというのは不可能な話だ。単独サービスの利用状況からではわからない情報も、複数アカウントの利用状況から判断することで厳密に判断できるようになったりもするのだ。Gmailを他人のパソコンから利用してそのままにしてしまった場合も、同時アクセスをあやしい行動であると判断するLogDogによって、自らの対処方法を考えることができるようになる。

LogDogはR&Dのための予算を組み、さらなる機能を実現するために350万ドルの資金を調達している。このラウンドをリードしたのはBRM Groupで、これまでに資金を提供しているTheTime VC、FirstTime Ventures、Maxfield Capital、およびCurious Minds Investmentsなども引き続き資金を投入している。

現在のところLogDogは無料で利用できる。しかし追加機能やプレミアムサポートをを有料化していきたいとも考えているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H

投稿者:

TechCrunch Japan

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