オンライン広告が大反響を巻き起こした人工肉ナゲット「Nuggs」開発Simulateが約55億円調達

ニューヨークを拠点とするSimulate(シミュレート)は米国時間6月8日、5000万ドル(約55億円)の資金調達を発表した。Alexis Ohanian(アレクシス・オハニアン)氏の投資ファンド「776」が主導した今回のシリーズBラウンドにより、代替肉製品手がける同社の資金調達総額は6000万ドル(約66億円)を超え、企業価値は2億6000万ドル(約285億円)に達した。

Simulateの最初の製品である「Nuggs(ナグス)」(旧社名でもあった)は、積極的なオンライン広告が奏功し、すでに大きな反響を巻き起こしている。同社では、この6カ月の間に小売店における販売を大幅に強化したという。このチキンナゲットの代替品は、2019年夏の発売時にはオンライン注文を通じて消費者に直接販売されていた。米国が新型コロナウイルスの影響を受けたこの1年の間に、その販売は目立った変化を記録した。

「新型コロナウイルス流行の最中、人々は冷凍食品を直接ドアに届けて欲しいと強く望んでいました」と、同社の創業者でCEOを務めるBen Pasternak(ベン・パスタナック)氏はTechCrunchに語った。「当時、私たちは消費者直接販売のみを行っていたので、小売店販売に移行する前に大きな成長を遂げました」。

現在では、小売店の買いやすさや直販価格が制限されることから、売上の大半は小売店での販売によるものになっていると、パスタナック氏は付け加えた。同社の製品は5000カ所の小売店で販売されており、その中にはWalmart(ウォルマート)およびSam’s Club(サムズ・クラブ)、Target(ターゲット)、Whole Foods(ホールフーズ)などの超大手も含まれる。

「現在はレストランやファーストフードでの販売開始に向けて準備を進めているところです」と、パスタナック氏はいう。「国際的には、最近カナダで販売を開始しましたが、他の国へ拡げることも計画しています」。

今回調達した資金は、雇用の拡大にも投じられる。現在20名の社員は、2022年までに50人に増える予定だ。「増員の半分以上は、エンジニアリングチームの拡大に充てる予定です」と、パスタナック氏は語っている。

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カテゴリー:フードテック
タグ:代替肉Simulate資金調達

画像クレジット:Simulate

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

投稿者:

TechCrunch Japan

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