カップルアプリ「Between」提供の韓国VCNC、グローバルブレインと500Startupsから調達

カップル向けアプリ「Between」を提供する韓国VCNCは5月12日、グローバル・ブレインおよび500Startupsから資金調達を実施したことを明らかにした。VCNCは2月にディー・エヌ・エー(DeNA)からも資金を調達したと発表しており、今回の発表でシリーズCの調達をクローズする。調達額は非公開だが、数億円とみられる。同社は今回の調達をもとに、API開発に向けた人材強化と、グローバル展開に向けた各国でのパートナー拡大を進めるとしている。

Betweenは、チャットや写真、カレンダーなどの機能を通じて、恋人と2人きりでのコミュニケーションを実現するアプリ。5月時点で世界730万ダウンロードを達成。400万ダウンロードを誇る韓国では、BetweenをプラットフォームとしたEC事業の展開も開始した。国内でも5月中にも100万ダウンロードを達成する見込みだという。

また最近では台湾でもスタッフを採用。そのほか東南アジアにも積極的にサービスを展開しているそうだ。シンガポールでは、この半年でユーザー数が約2倍になったという(ただし実数は非公開なので、2倍と言ってもどこまで大きいかというと判断がつかないところもあるが)。ともかく、今回の調達によって、すでに法人を設置している日本での展開を強化するほか、さらに米国市場も視野に入れていくという。

国内を見れば、同じくカップル向けアプリ「Pairy」を提供するTIMERSが、かねてから提供を公言していた家族向けアプリ「Famm」のティザーサイトを4月末に公開。そのユーザーの対象範囲をカップルから、家族にまで広げようとしている。VCNC Japan代表の梶谷恵翼氏にBetweenの今後について尋ねたところ、「家族向けのサービスとなると、また求められるものも違ってくる。まずはカップルのプラットフォームを作ることに注力する」とのことだった。


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TechCrunch Japan

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