クラウドファンディングだけで解決できない資金ニーズを解決——CAMPFIREが企業向け融資を開始

クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」を手がけるCAMPFIREが、プロジェクト実行者を対象にした融資を行う。同社は7月28日、「CAMPFIRE レンディング」を開始すると発表した。

CAMPFIREと言えば、「○○を制作する」「○○を開催する」といったさまざまな“プロジェクト”を立ち上げ、そのプロジェクトを支援する人達(パトロン)が商品や作品を閲覧する権利といったリターンを提供することで資金の調達を目指す、クラウドファンディングサービスを展開している。

だが通常のクラウドファンディングは、プロジェクトの立ち上げを支援する一方、その先のアクション——例えば想定以上の支援が集まって追加生産する場合や、飲食店で追加設備の費用がかかる場合などの資金を集めることが難しかった。CAMPFIRE レンディングは、そんなプロジェクト実行後の支援を目的としたサービスだ。

融資の対象になるのは、このクラウドファンディングのプロジェクト実行者のうち、資金調達に成功した企業(7月28日以降に「All-or-Nothing:目標金額を達した場合のみ資金を集められる方式」、もしくは「All-in:目標金額の達成・未達成に関わらず資金を集められる方式」いずれもが対象)。融資額の上限は100万円。

金利は、10万円未満の場合は上限が年20.00%、10万円から100万円未満は上限が年18.00%、100万円を超える場合は上限が年15.00%となっている。なおCAMPFIREでは本サービス提供に先立って、貸金業の登録を行っている。

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TechCrunch Japan

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