クラウドファンディングで成功するには

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今や石を投げればクラウドファンディングのキャンペーンに当たる。中には、金持ちになる究極の方法のように見えるキャンペーンもある。無謀なアイデアを夢見て、すてきなビデオを作れば、ほら! お金が降ってくる。しかしKickstarterやIndiegogoで成功するためには、もう少し複雑な事情がある。ビデオではよくある失敗について詳しく考えてみたい。

キャンペーンを立ち上げることは戦いの一部にすぎない。大きくて赤い “go live” ボタンを押すことは、それまでの苦労の集大成だが、キャンペーンの立ち上げは長いプロセスの始まりにすぎないことに、多くの人は気がつかない。ある意味、クラウドファンディングのキャンペーンは、ミニ版スタートアップのようなものだ。

クラウドファンディングは、スタートアップにとって脅威にもなりうる。「ステルス」モードで比較的穏やかに事業を進める代わりに、世界に両手を広げて発信する。顧客はあなたが何をするつもりかを知っている。これはその時点で会社がどれほど俊敏に動けるかを限定する。ライバル会社がキャンペーンを注意深く見ていることは間違いない。ほんの数ドルだせば、支援者のみの更新情報を見ることだってできる。油断は禁物だ。

ビジネスモデルも考えなくてはならない。誰が顧客になるのか、なぜこのキャンペーンを支援したくなるのか、どうやって顧客とつながるか等々。プロジェクトをデザインし、反複し、実際に売る方法を見つける必要がある。

クラウドファンディングのページ自身が大きなプロジェクトだ。人々のイマジネーションをかきたてるビデオを作りたければ、なおさらだ。

そして、ひとたびキャンペーンの興奮がさめたなら、今度は約束通り商品を出荷するときだ。その時点で、事前に計算した数字が全部正しいことをあなたは強く願っている。50ドルの支援者に報奨を送るのに60ドルかかる結果になるキャンペーンは後を断たない。

私たちはこれまでに何百というクラウドファンディング・キャンペーンを見てきた。ビデオでは多くのスタートアップが犯した過ちを取り上げた。しかし心配はいらない。全部は種明かししていないから。まだまだいくらでもあなたなりの失敗は起こせる。

以上、クラウドファンディングについて少しだけ語った。成功するキャンペーンを作りたい人のために、TechCrunchがビデオを作った。クラウドファンディングを成功させる方向へ、少しでも導くことができれば幸いだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。