クラウドファンド: トップKickstarterと二位Indiegogoの差が拡大; Kは少額案件, Iは大型案件が多い

IndiegogoはいつもKickstarterに比べて影が薄いが、クラウドファンドを最初に始めたのは前者だ。今回、両者の違いを数字で表そうと思いついた連中がいる。クラウドファンドの世界でフリーの仕事をしているJonathan LauとEdward JunprungがIndiegogoのWebサイトをひっかいて、Kickstarterが無料で提供している統計データと比較できる数値を作り出したが、その結果はなかなかおもしろい。

Kickstarterにこれまで登場した資金募集案件は11万あまりだが、LauとJunprungがIndiegogoでかき集めた数字は44000件だ。この前の某記事では14万2301件となっているが、44000の方は不成功事案と獲得額が500ドル未満の案件が除かれている。つまりKickstarterの数字は全数だが、かき集め方式のIndiegogoの数字はそうでない。

これまでの成功事案の資金調達総額は、Indiegogoの9800万ドルに対しKickstarterはそのほぼ6倍の6億1200万ドルだ。Kickstarterは調達額100万ドルを超えたのが40件、Indiegogoは3件だ。資金募集の成功率はKicstarter 44%に対しIndiegogoは約34%だ(目標額500ドル未満の案件を除く)。今回のかき集め数値でなく前の記事の14万2301件をベースにすると、その記事どおりの9.3%になる。

一方、目標額に達しなかったので中途キャンセルになった寄金額の合計は、Kickstarter 8300万ドルに対しIndiegogo 7000万ドルで、ほぼ横並びだ。また、同じ調達総額に対し、事案数が、Kickstarterは比較的「少額多数」であるのに対し、Indiegogoは「高額少数」だ。後者(Indiegogo)では、調達総額の40%が総額10万ドル以上のプロジェクトだ。

KickstarterはWeb上のクラウドファンドサイトのトップとみなされているが、数字もそのことを証明している。Indiegogoはやり方が下手だとか間違ってる、と言うつもりはない。むしろIndiegogoの方が簡単に載せてもらえるし、資金募集の方式に柔軟性があり、ときにはばかばかしいほど高望みの案件もある。でもすでにこれだけの数字の違いが出ているということは、今後さらに差が拡大することを意味しているのだろう。そもそも案件のタイプが、Ind…とKic…ではかなり違うし、また投資者のタイプも違うようだ。

Lau and Junprungが作り出した数字の詳細はここにある。より詳しく分析してみたい方や、彼らと議論したい方は、ぜひ見ていただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))