クラウド化企業のためのアプリケーションデリバリネットワークInstart Logicが$43Mの拡張ラウンドを完了

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クラウドアプリケーションのデリバリをスピードアップするサービスInstart Logicが今日(米国時間5/13)、新たな投資家Four Rivers GroupとHermes Growth Partnersがリードするラウンドにより4300万ドルを調達したことを発表した。既存の投資家Andreessen HorowitzとKleiner Perkins Caufield & Byers、およびTenaya Capitalもこのラウンドに参加した。

同社の調達総額はこれで9500万ドルになり、新たな資金は人員増によるR&D部門の拡張に充てられる。同社はまた、国際展開の拡大にも触れている。“これまでは北米ドミサイル企業からの売上が主体だったが、今後はヨーロッパやそのほかの地域にも営業努力を拡大していきたい”、とInstart LogicのファウンダでCEOのManav Mitalが語っている。“これまでも、弊社の顧客の顧客は世界中に分散しているので、弊社の業務も必然的にグローバルであった”、とも。

従来のCDN(content delivery network)は主に静的なファイルを扱うが、Instart Logicはアプリケーションのスピードアップを手がける。そのための手法の一つがアプリケーションの分割と呼ばれ、アプリケーション全体を一回のダウンロードで配布せず、ユーザがそのアプリケーション/サイトを使うに十分な最小部分をまず送り、そのほかの部分はバックグラウンドでダウンロードさせる。また、そのほかの類似サービスと同様に、画像のサイズやフォーマットの最適化、圧縮なども行う。

有名企業の顧客の中にはストックフォトサービスのShutterstockもおり、同社はWebトラフィックのすべてをInstart Logicにゆだねている。そのほか、EviteやNasty GalもInstart Logicを利用している。
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また今日同社は、大物スカウトも含む役員人事の一新を発表した。まず、ToshibaのOCZ Storage SolutionsユニットのCFOだったRafael Torresが、同社の新たなCFOになる。さらに、CiscoのShailesh Shuklaをプロダクト担当VPとして、Jive Softwareの技術担当VP Justin FitzhughをInstat Logicの同職VPとして迎える。

“弊社は世界クラスのチームを築いて革新的な技術を開発し、顧客が抱えるもっとも困難なアプリケーションデリバリの課題に取り組んでいきたい”、とMitalは述べている。“Instat Logicを利用する企業は今、世界的に増えつつあり、そのことが、弊社の技術力に対する信頼と評価の証である”、とも。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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