グッチのバッグが90分で届く―、東京、パリ、NYで即日配送

夕方行くパーティーに着ていく素敵な服がない。けれども、店舗に足を運んでいる暇もない。そんな時は、グッチを選ぶといいかもしれない。ECサイト「Farfetch」はラグジュアリーブランドのグッチとパートナーシップを締結し、わずか90分でファッションアイテムを配送するサービス「F90」を提供すると発表した。サービスは日本でも利用できる。

2008年に創業したFartetchは現在11都市にオフィスを構え、世界190ヵ国に向け商品の配送を行っている、ラグジュアリーブランドに特化したECサイトだ。Farfetchは4月12日にHuaweiと共催で、初のカンファレンス「FarfetchOS」をロンドンのデザイン・ミュージアムで開催し、「Store to Door in 90 Minutes(90分配送サービス)」、オンラインとオフラインをつなぐ「Store of the Future (SOF)」ベータ版、靴のブランドNicholas Kirkwoodとのカスタムオーダーシステムなどの新しい取り組みを発表した。

中でも注目なのは、グッチとの独占パートナーシップにより提供する90分配送サービスだ。Farfetchのウェブサイトやアプリからグッチの商品を購入すると、グッチの正規店から90分でユーザーのもとに届けるという。ロンドン、パリ、ミラノ、マドリッド、ドバイ、ニューヨーク、ロサンゼルス、マイアミ、サンパウロ、東京の10都市でサービスを展開する。

90分配送サービスの対象となるグッチのアイテムの一部

FarfetchのファウンダーでCEOのジョゼ・ネヴェス氏はグッチとのパートナーシップについて以下のようにコメントしている。

「 顧客のニーズにあわせた、このサービスをスタートするにあたり、常に最先端のファッションと素晴らしいリテール体験を提供し続けているGUCCIは、最適なパートナーです。時間こそが、現代における贅沢品(ラグジュアリー)であり、誰もがより多くの時間を持つことを望んでいます(以下略)」

ネヴェス氏のコメントにもあるように確かに現代人の日々の生活は忙しく、アマゾンやUber Eatsをはじめとする商品の配送サービスは便利なものだ。ただ、Farfetchとグッチの配送サービスの便利さを余すことなく享受できるのは、6万円ほどする柄Tシャツや20万円はするショルダーバックを現物を見ずに購入を即決できるほどお金に余裕のある人に限られているようだ。

サイトを見てみたところ、現時点で日本の90分配送サービスで対象となる商品はショルダーバッグやウォレット、スカーフなどの小物類が多い。また配送可能な時間帯は、平日の11時から17時30分までとなっている。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。