グリーベンチャーズ共同パートナーが150億円規模を目指す新ファンド「STRIVE」を設立

天野雄介氏と堤 達生氏、そしてグリーベンチャーズは5月14日、新ファンドとして「STRIVE III有限責任事業組合」(STRIVE III)の1次募集を完了したことを発表し、運用を開始した。STRIVE IIIは2019年末をメドにファンド規模を150億円まで拡充していく予定とのこと。

STRIVEは、共同代表パートナーの天野雄介氏と堤 達生氏の投資家2名とグリーベンチャーズとの共同事業。天野氏は、東京およびシンガポールに拠点をおくベンチャーキャピタルファンドを運用する人物。堤氏は、グリーベンチャーズの代表パートナーを務める。

STRIVE IIIの主な出資者は、独立行政法人中小企業基盤整備機構、グリー、みずほ銀行、みずほキャピタルなど。グリーベンチャーズによると、STRIVE(ストライブ)は「努力する、励む、闘う」などを意味する英単語だが、起業家の野心やそれを実現するための努力や汗、積極的なハンズオンといった同社の弊社のスローガンや投資スタイルに近いニュアンスを持たせているとのこと。

STRIVE IIIの投資先は、従来のファンドと同様に日本や東南アジア、インドで事業を展開するにアーリーステージのスタートアップ企業。投資先の経営に深く関わる「ハンズオン投資」となり、STRIVE IIIからは新たにハンズオン専門のチームを設立して、採用やコミュニティ運営などの投資後のバリューアップ支援をさらに強化する方針とのこと。

すでにいくつかの投資先が決まっており、国内でe-KYCによる本人確認APIサービス「TRUSTDOCK」を提供するTRUSTDOCK、インドで塾向け管理ツール「Classplus」を提供するBunch Microtechnologiesに出資している。

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TechCrunch Japan

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