ゲームインフラのスタートアップPragmaはGreylockやZyngaの創設者などから約13億円調達

Pragma(プラグマ)は、いわゆる「サービスとしてのバックエンド」を構築し、既製品としてのインフラストラクチャーを、オンラインのライブサービスゲーム開発者に提供している。同社は米国時間4月20日、シリーズA投資120万ドル(約13億円)の調達を発表した。

このラウンドはGreylockのDavid Thacker(デイビッド・サッカー)氏が主導し、Zyngaの創設者Mark Pincus(マーク・ピンカス)氏、Oculusの創設者Nate Mitchell(ネイト・ミッチェル)氏、Clouderaの創設者Amr Awadallah(アマー・アワダラ)氏、そして以前からの投資者であるUpfront VenturesとAdvancit Capitalが参加している。また、ビジネスインテリジェンスのスタートアップAccompany(アンカンパニー)をCisco(シスコ)に売却したAmy Chang(エイミー・チャン)氏はPragmaの取締役会に加わる。

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共同創設者でCEOのEden Chen(エデン・チェン)氏が私に話したところによると、Unity(ユニティー)とUnreal(アンリアル)がフロントエンドの人気ゲームエンジンを構築した世界で、彼と共同創設者でRiot Games(ライオット・ゲームズ)の技術主任だったChris Cobb(クリス・コブ)氏は「業界標準のバックエンドゲームエンジン」という隙間を満たしたいと考えたという。

この10年間で「多くの企業がそこに挑戦してきた」が、プラットフォームを立ち上げるのは今が最適な時期だとチェン氏は主張する。これまで「生きて息をする製品」として扱わなければならなかったライブサービスゲーム(「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」など)の継続的な成長と、Amzon Web Service(AWS)などのインフラとなるプラットフォームの周囲でツールが進化してきたお陰だ。

画像クレジット:Pragma

Pragmaは、開発者がゲームループを簡単に設定してテストできるようデザインされたスターターキットを本日公開する。一方、より大きなプラットフォームは現在、Blizzard(ブリザード)の第1社員だったPat Wyatt(パット・ワイアット)氏が創設したOne More Game(ワン・モラ・ゲーム)と、Nate Mitchell(ネイト・ミッチェル)氏のMountaintop Studios(マウンテントップ・ステューディオズ)とでプライベートなベータテスト中だ。

このプラットフォームの機能は、プレイヤーのアカウントとソーシャル機能、ゲームループ(ロビーやマッチングも含む)、プレイヤーおよびゲームのデータ管理という、3つの大きなカテゴリーに分類できるとチェン氏は話している。Pragmaは、すべてをゼロから作り上げたわけではない。一部には、Discord(ディスコード)などの他社製プラットフォームの「インテグレーター役となった」ものもある。チェン氏はまた、将来的に完全管理型のソリューションを目指してはいるが、現在のバージョンはオンプレミス型だという。「私たちは、各スタジオのインフラの中に、Pragmaのインスタンスを作っています。そこで私たちのコードベースを使い、それぞれの好みに合わせてカスタマイズできるようになっています」。

Pragmaは、最初は10人から50人規模のゲームスタジオをターゲットにしていく考えだ。いずれは大規模なスタジオに対応できるようにするが、同時に「このツールを民主化して、1人から5人の小さなチームも本格的に支援し、ネットワーク型のオンラインゲームをローンチできるようにしたい」とも望んでいる。

さらに彼はこうも話していた。「私たちの長期的展望は、ソーシャル面に本物の革新をもたらし、ゲームの質を向上させるソーシャル機能を創造して、より強いつながりを作れるようになることです」。

カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:Pragma資金調達

画像クレジット:gorodenkoff / Getty Images

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(文:Anthony Ha、翻訳:金井哲夫)

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TechCrunch Japan

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