コーエーテクモが今秋リリース予定のアプリ「三国志ヒーローズ」、「将棋ウォーズ」で知られるHEROZのAI「臥龍」を搭載

左から、コーエーテクモホールディングス代表取締役社長の襟川陽一氏、HEROZ代表取締役COOの高橋知裕

オンライン将棋対戦「将棋ウォーズ」などで知られるAIスタートアップのHEROZは9月12日、コーエーテクモゲームスとの共同開発により、AIバトルボードゲームの「三国志ヒーローズ」をスマホ向けアプリとして2019年秋に配信することを発表。狙いはこのスマホゲームによりHEROZのAI技術をより多くの人々に届けることだ。

三国志ヒーローズは、三国志をテーマとしたターン制バトルボードゲーム。HEROZいわく、「テーブルゲームの手軽さと、eスポーツの競技性を併せ持ち、将棋や囲碁のようにプレイヤーの知略が勝利に直結する」。

ポイントは、シングルプレイのモードでプレイヤーの相手となるAIとして、HEROZが生み出した「臥龍(GARYU)」が搭載されていること。HEROZは、将棋の電王戦で史上初めてプロ棋士を破り、その後名人にも勝利した「Ponanza(ポナンザ)」や、世界コンピュータ将棋選手権で1位を獲得した「Apery(エイプリー)」などのAI開発者を擁する。

「臥龍」はHEROZの「HEROZ Kishin」をベースに、三国志ヒーローズ専用に特別なチューンアップを行った戦略戦特化型のAI。「プレイヤーのスキル上達に合わせ、入門レベルから上級レベルまで、さまざまな難易度でプレイが可能」だという。

コーエーテクモホールディングス代表取締役社長の襟川陽一氏は東京ゲームショウ2019にて、「私からHEROZ様に、一緒にゲームを作りましょうとお願いをした。AIをゲームにも活用できないか、というところが出発点だった」と共同開発にいたる経緯を説明。

HEROZ代表取締役COOの高橋知裕氏は「弊社のメンバーは機械学習を使って将棋のソフトから囲碁、麻雀まで、ボードゲームのAIを強くすることをずっと集中してやってきた。他の産業に適応していきたいという思いはずっと持っていた」と話す。

「将棋などの頭脳ゲームにおいて、考えて考えて勝利を勝ち取るのは、人間にとって非常に面白いこと。より多くの人に(そのような面白さを)届けたい。一方で、将棋となると少し難しいと思う人もいるかもしれない。このゲーム(三国志ヒーローズ)ではその難しさを極力なくしているが、脳みそで戦う。ファン層を広げていきたい」(高橋氏)。

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投稿者:

TechCrunch Japan

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