サイバーセキュリティのNozomi Networksが3000万ドル調達

Nozomi NetworksがシリーズCラウンドで3000万ドルを調達した。

カリフォルニア州サンフランシスコ拠点のこの会社は、自らを産業セキュリティ大手と呼び、製造業、エネルギー、鉱業、そして水力発電やガス配給の設備などさまざまな業界の工業用デバイス30万台以上にセキュリティソリューションを提供している。

今回は今年2回目の資金調達だ。1月に1500万ドルを調達し、これにより時価総額は1億5000万ドルとなった。

Planven Investments、GGV Capital、Lux Capital、Energize VenturesそしてTHI Investmentsによる今回の資金3000万ドルはサービス販売の強化と新規マーケット開拓にあてるとしている。

「我々はプロダクトとR&Dに投資を続けたいと考えている。というのも、投資をフォーカスしたい部門が現在うまくいっているからだ。より多くの顧客にアプローチできるようアウェアネス、セールス、テクニカルサポートに注力し、我々のテクノロジーをより多くの人に届けられるようよりたくさんのプロダクトを売りたい」とCEOのEdgard CapdevielleはTechCrunchに対し電話でこう語った。

今年だけでも同社はカナダや英国、ドイツといったメジャーな経済マーケットに進出した。

資金は絶妙のタイミングでやってくる。産業用制御システム(ICS)は発電網や交通機関といったインフラが危機に陥ったときに自動で制御するが、近年は多くのシステムがインターネットに接続しているため、ICSシステムへの脅威が高まっているー確認されたシステムへの攻撃の件数は少ないが。

産業用制御システムを扱う会社はほんの一握りしかないが、そのうちの一社であるNozomiは、攻撃を受ける前にその脅威を検知することでICSデバイスを保護する。Nozomiは、脅威や変則(行動ベースとシグネチャーベースのアプローチを組み合わせたもの)の受動検知に主にフォーカスしているが、オペレーターが特異な脅威を検知してモニターする能動検知のサービスも提供している。

Capdevielleは、今回の投資で今までになくICSセキュリティの高まるニーズによく応えることができる、と述べた。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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