サイバーセキュリティ事業のFlatt Securityがセキュアコーディング向けeラーニング「KENRO」正式公開

サイバーセキュリティ事業のFlatt Securityがセキュアコーディング向けeラーニング「KENRO」正式公開

サイバーセキュリティ事業を展開するFlatt Securityは4月13日、ウェブエンジニアのセキュアコーディング習得を支援するSaaS型eラーニングサービス「KENRO」(ケンロー)を正式リリースした。正式リリースにあわせて、β版時のサービス名「Flatt Security Learning Platform」からKENROに変更した。

また、一部制限されたコンテンツを除いて、自由に試用できるトライアルを現在無料で提供している。まずはサービスに実際に触れて利用を検討してみたい、コンテンツを精査したいという場合は問い合わせるよう呼びかけている。β版期間に試用しサービスを評価したサイバーエージェントは、2021年度新卒研修において約80名規模で導入したそうだ。

KENROは、「資料に目を通して三択問題のテストを受けるだけ」といった一般的なeラーニングとは異なり、攻撃者が用いる手法を体験する「ハッキング演習」や、開発者の立場で脆弱なソースコードを修正する「堅牢化演習」を通じて、より実践的なトレーニングを一元的に受講できるという。

また正式リリースでは、「堅牢化演習」における修正対象のソースコードとして、Python、Java、Goで書かれたソースコードがダウンロード可能となっている。4月中にRubyも追加予定という。

また、学習コンテンツ中に含まれるサンプルコードに関しても、複数の言語に表示を切り替えられる。

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正式リリースでは、管理画面も大幅に拡充。学習の進行状況を直感的に把握できるダッシュボード機能や、未受講の受講者に通知する機能など、大規模なグループでの学習も便利に利用しやすくなったとしている。

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このほか、ボリュームのある学習コンテンツの中から、求める内容に素早くアクセスできるよう目次を追加するなど、受講者体験を向上するためのUI改善を実施。全体的なカラーテーマについても、白基調を採用している。

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2017年5月設立のFlatt Securityは、サイバーセキュリティ領域を手がける東京大学発のスタートアップ。各種パブリッククラウドやmBaaS、ウェブアプリ・スマホアプリ・ネットワーク・IoTを対象として、顧客情報の流出やデータ改ざんにつながる脆弱性がないかセキュリティエンジニアが診断する「セキュリティ診断サービス」も提供している。

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カテゴリー:セキュリティ
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TechCrunch Japan

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