サムスンは「Galaxy Watch 4」でWear OSに回帰、ヘルスケアにもフォーカス

Samsung(サムスン)の腕時計は、長い間、例外的な存在だった。同社は当初、巨大なGear LiveでWear OS(当時はAndroid Wear)を採用していたが、すぐにTizenに移行している。Tizenは、Samsungがウェアラブルデバイスやスマートテレビの多くに採用しているオープンソースのOSだ。

スマートウォッチ市場の重要な部分を占めることに苦労してきたGoogle(グーグル)にとって、これは一種の悩みの種だったに違いない。一方、Samsungは、独自の取り組みを進めながら自社製品で一定の成功を収めてきた。しかし、市場シェアを獲得するには、常に多くの課題があった。

サードパーティアプリは、Apple以外のすべてのスマートウォッチメーカーにとって長い間、問題となっており(これがFitbitがPebbleを買収した主な理由だ)、SamsungがGoogleとのパートナーシップを再構築するチャンスとみていたことは明らかだ。I/Oで初めて言及され、最近ではMWCでも議論されたこの提携は、新しいGalaxy Watch 4とGalaxy Watch 4 Classicで日の目を見ることになった。

画像クレジット:Brian Heater

両社はこれを「the new Wear OS Powered by Samsung(Samsungの新しいWear OS)」と呼ぶ。つまりWear OSがコードベースになっているということだ。Tizenのデザインやその他の要素も含まれている、実質的にはGoogleのウェアラブルOSをSamsungがカスタマイズして構築したものになる。

Samsungは、後者の部分を重要な点として強調している。それは、このOSは新しいペイントを施しただけでのものではないということだ。Samsungのモバイルデバイスとウェアラブルデバイス間で統一されたユーザー体験を実現するために「One UI Watch」がその上に存在している。

リリースは以下のとおりだ。

Galaxy Watch 4シリーズは、Wear OS Powered by Samsungを搭載した最初の世代のスマートウォッチであり、スマートウォッチ体験のあらゆる側面を向上させる新しいプラットフォームです。SamsungとGoogleが共同で開発したこの最先端のプラットフォームでは、GoogleマップといったGoogleの人気アプリや、Samsung Pay、SmartThings、BixbyなどのGalaxyの人気サービスを利用して、幅広いエコシステムを手首に巻くだけで活用できます。この新しいプラットフォームは、Adidas Running、Calm、Strava、Spotifyなどの主要なサードパーティ製アプリにも対応しています。

今朝のブログ記事で、Googleはパートナーシップの内容を次のように説明している。

私たちはWear OSとTizenから学んだことを活かして、スマートウォッチユーザーが必要とするものを共同で開発しています。Galaxy Watch4は、これまでのWear OSスマートウォッチと比較して、セットアップ時間が2.5倍短く、バッテリー駆動時間が最大40時間となり、パフォーマンスが最適化され、アプリの起動時間が従来よりも30%速くなり、膨大なアプリやサービスのエコシステムにアクセスできるようになりました。

また、Wear OSではより多くの機能が追加され「Googleマップ」「メッセージ」「Google Pay」の各アプリには、デザイン言語「Material You」をベースにしたより多くの機能と斬新な外観が導入され「YouTube Music」アプリもリリースされます。また、Wear OSには新しいアプリやタイルが登場し、お気に入りのアプリにすばやくアクセスできるようになります。

今回の発表では「Googleマップ」での道順案内「YouTube Music」での曲のダウンロードと視聴「Google Play」でのアプリの検索機能の改善が挙げられている。またベルギー、ブラジル、チリ、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、香港、アイルランド、ニュージーランド、ノルウェー、スロバキア、スウェーデン、台湾、ウクライナ、アラブ首長国連邦など、16カ国でWear OSのGoogle Payが利用できるようになる。

もう1つの重要な焦点は引き続き健康であり、これは現在すべてのスマートウォッチが競合している分野でもある。モニタリングは同社の「BioActive Sensor」の小型版を中心に構成されており、光学式心拍数、心電図検査(ECG)、生体電気インピーダンス分析を測定する。この3つのセンサーは、血圧、心房細動のモニタリング、血中酸素、そして今回の体組成 / BMIなど、さまざまな指標を測定する。つまり、良くも悪くも、体脂肪率(パンデミック後の不機嫌な顔の絵文字)がわかるようになっている。Samsungによると「約15秒で、時計のセンサーは2400のデータポイントを取得する」とのことだ。

画像クレジット:Brian Heater

2つのモデルの主な違いはデザインだ。Galaxy Watch 4はより薄く、より軽く、Galaxy Watch Activeに近いものとなっている。また、Classicでは物理的な回転ベゼルを採用していたが、Galaxy Watch 4ではタッチベゼルを採用している。

また、両モデルとも2つのサイズが用意されている。これは私にとって、Samsung Watchではいつもそれがネックになっていた。デバイスが大型でサイズが1種類しかない場合、顧客のかなりの部分を最初から排除していることになる。Watch 4には40mmと44mmがあり、Classicには42mmと46mmがある。価格はそれぞれ250ドル(約2万7600円)と350ドル(約3万8600円)。さらに50ドル(約5500円)を追加すると、LTE接続が可能になる。

これらのモデルは、本日より予約を開始し、8月26日から出荷が開始される。予約注文をすると、50ドルのSamsung Creditがもらえる。また、9月にはThom BrowneバージョンのClassicが限定発売されるが、こちらはほぼ確実に高価になるだろう。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:SamsungSamsung GalaxyスマートウォッチWear OSヘルスケア

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

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