サンフランシスコのAirbnbホストに225万ドルの罰金命令

サンフランシスコ市の弁護士Dennis Herreraは、文字通り法律を定めている。今日、Herretaの事務所は、罰金225万ドルで同市の不動産保有者2人と和解したことを発表した。Herretaの事務所が出したプレスリリースには、AirbnbホストのDarren LeeとValerie Leeは「合法的に部屋を貸し出すのではなく、サンフランシスコの住宅危機の間に不法なホテルチェーンを経営した」と書かれている。

今日の和解の中で、2人は少なくとも2025年5月まで全ての部屋の短期貸し出しができない。また2人は調査にかかった費用ならびに罰金として225万ドルを支払わなければならない。

Airbnbの広報は「この2人は、我々のプラットフォームに適切なタイプのホストではなかった。市側がルールを適用する手段を持っていることを嬉しく思う」とTechCrunchに対して述べた。「我々はホームシェアリングがサンフランシスコで合法であることを誇りに思っていて、今後も事業を継続できることを楽しみにしている」。

Herretaは、Darren LeeとValerie Leeが所有する部屋から借家人を立ち退かせ、部屋を短期貸しに使うための手続きを進めたあとの2014年4月に2人を告訴した。これは2015年5月に罰金27万6000ドルで解決したが、その後2日人は所有する全ての部屋の短期貸しを続けることを禁止する裁判所の命令に違反した。2年に及ぶ調査の中でHerretaの事務所は、この2人が禁止命令が出てからの11カ月で5000回以上命令に違反したことを突き止めた。Herretaの事務所によると、その期間中、2人は短期貸しで90万ドル以上の宿泊を契約し、70万ドルの利益を得た。

この多くの違反が明らかになった後で、ようやく2人は違反行為をやめた。2人が不法に得た利益を保有することがないようーそして同じような行為を考えている人に対するメッセージとしてーHerretaは5月に今日の和解にあるような禁止命令の実行を裁判所に申し立てた。225万ドルの和解金は調査にかかった費用を賄い、そしてサンフランシスコ市の短期貸し法を含む、今後の消費者保護を行うための資金となる。

サンフランシスコ市の法律では、部屋を30日以下の短期で貸し出すオーナーは、市の短期貸し出しオフィスに登録するとともに、その部屋の永住者でなければならない。しかしながらAirbnbは新しい法律を歓迎しなかった。2016年6月、Airbnbは8月に控えた新法律の施行を阻止しようと、サンフランシスコ市を相手に裁判を起こした。そして途中を省くが、2017年5月にAirbnbは市と和解した。

この和解では、毎月、市にAirbnbの全リストを提供することをAirbnbに求めている。またリストとともに、その部屋が登録されたものであるかどうかを市が確かめるための情報も提供される。当時、サンフランシスコ市ではたったの2100の短期貸しホストしか登録されていなかったが、Airbnbのリストには8000以上あった。

今回のDarren LeeとValerie Leeの件に関して言えば、告訴の対象となった14部屋のいずれも市に登録されたことはなかった、とHerretaの事務所は説明している。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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