ザッカーバーグ、20億ドルを巡る裁判でOculusはVR技術を盗んでいないと証言

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今日Mark Zuckerbergは、トレードマークのグレイのTシャツではなく、スーツを着て法廷に向かわなくてはならなかった。

Facebook CEOは今日、ダラスの法廷に出向き、Oculus Inc.(FBが2014年3月に買収した)がZenimax Mediaから盗んだ技術を使っているとする20億ドルの巨額訴訟で証言する。

この訴訟はOculusのファウンダー、Palmer Luckeyが最初のVRヘッドセット製品を作る際に、ZeniMax傘下のゲーム会社iD Softwareの社員、John Carmackからどのような情報を得たかを詳細に分析するものだ。LuckeyはVRヘッドセットRiftを開発するに当たり、直面していた技術的問題を解決するために、CarmackをはじめLuckeyを手助けしたとされる人物らと会った際、守秘義務契約下にあった。さらにZeniMaxは、Carmackが契約終了後OculusにCTOとして入社した後、盗んだ知的財産をOculusチームの中核技術に利用したとも主張している。

今日の法廷でFacebook CEOは、原告の主張に対して終始挑戦的だった。

「Oculus製品はOculusのテクノロジーに基づいている」とZuckerbergは証言した。

NY Times記者のMike Isaacが書き起こした別の証言でZuckerbegは、ZeniMaxの主張の信憑性を疑問視している。

「大きな発表をした時など、いろいろな人が突然現れ、権利の一部は自分のものだと主張するのは実によくあることだ。この法廷にいる人のほとんどと同じく、私はZeniMaxのことを聞いたことがあない。当社の法務部門が調査することになっているが、彼らが信ずるに値しないと考えることに私の時間を費すことはないだろう」

訴訟に関する証言のほかに、法廷ではZuckerbergがそもそもなぜOculusを買収したかについて詳しく語る機会を与えられた。

[私はこういう完全な表現方法を手の届くものにしたかった。瞬間を捕えることができるように]

本誌は(きっとアーロン・ソーキンも)引き続き本件に注目していく。法廷ドラマに変化があれば続報する予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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