シカゴのポケモンGOイベント、技術的問題で参加費払戻しへ

NianticのポケモンGO FESTに参加しようと、シカゴのグラントパークに向かった約2万人のポケモンGOプレーヤーたちは、全員同じことを心配していた。天気予報によると嵐がやってくるというのだ。

結果的に天気はよかったが、それ以外のほとんどが問題だった。

さきほどNianticは、参加費を払戻した上でさらに100ドルのゲーム内通貨(ポケコイン)をプレーヤーに付与すると発表した。Nianticの推計によるとイベントには1.5~2万人の人々が参加していた。

(アップデート:Nianticが自動的に払戻しをするのか、申し出た人だけなのか現時点では明らかになっていない。参加者には詳細をメールするとNianticは言っている)

何よりも問題なのは、ゲームそのものが機能しなかったことだ。最初の参加者がグラントパークに入ってから数分後に携帯ネットワークが不安定になった。正式に門が開いてから20分以内にネットワーク全体がダウンした。私はこの10年間かなりのライブログを担当してきたので、ネットワークの混雑を回避して何とかすることには慣れていた。しかし、今回はどうしようもなかった。

ネットにつながってもポケモンGO自身に問題があった。モンスターをタップして捕らえようとしてもエラー画面が出るだけだ。ポケモン図鑑をコンプリートしたくて遠方からやってきた多くのプレーヤーにとってこれは特にショックが大きい。公園では特別なレアモンスターたちが生まれることになっていたのだから。Unown[アンノーン]やHeracross[ヘラクロス](通常はごく限られた地域でしか見られず、もちろんシカゴ中心部にはいない)をタップするとゲームはクラッシュした。

一方で現実世界も問題だらけだった。イベント開始の何時間も前からブロックの周りには行列ができた。3時間後、列の大部分は外に残されたままだった。公園内のジムを支配しているチームを示すために用意された数多くのディスプレーは消えていた。

NianticのJohn Hankeがステージに立つと、数千人の聴衆に迎えられ、その多くがこう叫んでいた、「ゲームを直せ」「プレイができない」。さらに過激な参加者の中には、壇上に登って不満をぶちまける者もいた。

現地時刻の午後2時現在、Nianticは問題が解決することを願ってイベントを予定通り続けようとしている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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