ジェームズ・ダイソン、「何でもつなげばいいわけではない」

Dysonは、今日ニューヨークで行われたイベントを同社「史上最大の発表」と位置づけ、新しい掃除機空気清浄機を披露した。いずれも、この英国企業ならではの高価なプレミア機能を揃えた製品だ。

イベントにはJames Dyson本人が登場し、30年前に創立した同社の歴史を簡単に紹介するとともに、新製品の動力となるモーターについて見識を語った。そして発表に続く質疑応答でDysonは、多くの記者を前に、何でもつなごうとする業界の方向性について彼の思いを語った。

「それが必要な製品もあると思う」とDysonは説明し、同社の製品にもっとアプリ制御を採用するかどうかについて、「ウェブとつなぐのは簡単、アプリを作るのも簡単だが、果たしてそれが未来なのかどうか私にはわからない」と語った

この発言は、生活のあらゆる部分を「つながった家庭」の一部にしようと突っ走る家電業界と真っ向から対立する。CESの会場を歩き回ると、ヘアブラシからトースター、化粧鏡まで、あらゆる業界が出遅れまいとスマートホームに関するバズワードを必死に語っている。

しかし1987年に会社を創立したJames Dysonは、知能は機械の内部にしまっておくほうが、消費者に面倒をかけるより良いことが多いと言う。「ごくありふれた製品が様々なことを自動的に行うことはとても大切だと思う」と彼は記者団に語った。「ただし、そのためにアプリを開いたりコントローラーを取り出したりさせるべきではない。だから私たちはオートメーションを目指す」。

もちろん、つながる機能はその製品本来の仕事を改善するためにある。煙感知器などの製品の遠隔機能にはたしかに意味がある。しかし、おそらく製品そのものに直接組み込む方がよい、とDysonは説く。

「この空気清浄機は自分で反応して対処する」と彼は言った。「それが大切なのだと私は思う。スマートホンを取り出しアプリを立ち上げて何かを設定する必要はない。私は機械自身にやってほしい」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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