ステータスページが必要なことは分かっているがなかなか…という企業をStatusPageがお助け

Y Combinator出身のStatusPageは、今日(米国時間7/16)の公式デビューに先駆けてすでに、Jawbone、Shopify、New Relic、Parse、Ping Identity、Zendeskなどが有料ユーザであるという幸運なスタートアップだ。名前から見当がつくと思うが、同社はWebサイト/サービス/アプリケーションを運営する企業のために(というか~~に代わって)ステータスページをホストする。どの企業も本当は、自前で良質なステータスページを提供したい…が、なかなかそのための時間や人を割けないのだ。

同社は昨年10月に、Steve Klein/Scott Klein兄弟が創業した。5月には第三の協同ファウンダDanny Olinskyが加わった。Klein兄弟は前に、モバイルアプリ制作企業をミュージシャンのリソースReverbNationに売り、その後は請負仕事などをしながら次にやることを模索していた。

ステータスページを身代わりホストするというアイデア…ユーザ企業に代わってダウンタイムやそのほかの状況をその企業の顧客のために提供する…は、なかなか良いと思われた。彼らはそれまでの経験から、とくに小企業がそんなサービスを強く求めていることを知っていたからだ。Scottがデベロッパたちにその話をすると、全員口を揃えて、“いいね。ほしいね。金払ってでも使うよ。ステータスページまではなかなか手が回らないからね”、と言った。

StatusPageのサービスは、ステータスページを作るだけなら無料だが、それをユーザが自分のブランドとドメインで一般公開するときは有料になる。ページは、そのユーザ企業が重要とみなす測度…APIのレスポンスタイム、バックグラウンドジョブ、エラー、システムダウン、などなど…を追跡する。最近では、Pingdom、New Relic、Datadog、TempoDB、Webmon、Libratoなどのサードパーティからもらったデータも表示できる。

いろんな測度の現状/現在値を表示するだけでなく、ユーザ企業はそのページから、問題に関して顧客とコミュニケーションし、対策について報告できる。そのためにメールやテキストメッセージングも使える。またユーザ企業はダッシュボードの上でそれまでの事故履歴などをグラフィカルに見ることができる(その)。

基本プランは月額19ドルで、ページとドメイン(status.社名.com)が提供される。月額79ドルでは、SMSによる通知が加わり、また表示する測度をカスタマイズできる(その企業が必要とするデータ)。さらにその上には、ビジネスプランとエンタプライズプランがある。

Scottによると、ユーザ登録をしてから基本プランのページが表示されるまでの時間は15分から30分ぐらいだ。彼曰く、“自分でなかなか作れないのは、開発の納期が厳しいからだ。だからうちが作るステータスページは、デベロッパの手と時間をいっさい煩わせないものでなければならない”。こんなページは、CSSの初歩を知ってて会社のロゴなどの画像が手元にある人なら誰にでも作れる、Scottはそう説明する。“デベロッパが忙しければ、事務職にだって作れるよ”。

今後は、もっとカスタマイズの幅を広げたい、と彼らは考えている。とくに大規模なサイトでは、今どのサービスがどのユーザに影響を及ぼしているかを、明確に表示する必要がある。マルチテナントの場合はとくに、誰にでも情報を見せるのではなく、関係ある情報を関係ある顧客にだけ見せる、という粒度が必須だ。

StatusPageの類似サービスには、StashboardOffsitestatusWhiskerboardなどがある。彼らは今日の一般公開デビューの前にHacker Newsの上で非公開でローンチしたが、その間に登録アカウント450を獲得し、そのうち50は有料顧客だ。

今はわずか3名のチームが、Y Combinatorに近いMountain Viewにオフィスを構えている。しかし今後は、Dannyだけを残してリモートで仕事をするつもりだ。Scottはコロラド州Fort Collins、Steveはノースカロライナ州Durhamとなる。まだ、新たな資金調達の予定はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))