セゾン・ベンチャーズとライトアップが中小企業DXを促進するスタートアップに出資・営業支援

ライトアップと、クレディセゾンのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)セゾン・ベンチャーズは5月24日、中小企業のDXを促進するスタートアップ企業に対する出資や営業支援、経営支援で連携すると発表した。また、6月からはピッチイベントも定期開催する。

両社は有望なスタートアップへの出資に加えて、数十万の法人顧客データベースを活用した「出資後の営業支援」を協力して実施する。またセゾン・ベンチャーズは、クレディセゾンがペイメントビジネス、ファイナンスビジネスなどで培ってきた経営資源を通して、中小企業の事業活動によるキャッシュフローの改善を図る。

また6月からは、DXピッチイベントの定期開催を予定しており、ピッチイベント優秀者への出資や出資企業への営業支援を行う(ライトアップとセゾン・ベンチャーズあわせて年間20〜30社程度の出資・営業支援を想定)。ピッチイベントへ申込みはこちらのGoogleフォームから可能だ。

ライトアップは「全国、全ての中小企業を黒字にする」というビジョンのもと、「世の中が望むサービスをできるだけ多く、できるだけ低コストで提供し続けていく」をモットーに、様々なネット系新規事業を手がけている。セゾン・ベンチャーズは、国内カード業界初のCVCとして、シード・アーリーステージのスタートアップ企業との取り組み強化を目的に設立されたクレディセゾン子会社だ。

両社によると、スタートアップ企業を資金面で支援するVCおよび上場企業は数多く存在するものの、出資後の営業支援を継続的に受けるのは難しいという。

有望なサービスであっても、営業力が不足することで契約数が増加せず継続が困難になってしまうことは起こりうる。これは、サービス提供側のスタートアップ企業にとっても、そのサービスを利用するはずだった中小企業にとっても「大きな損失」となるとしている。

今回の取り組みでは、両社合計で数十万の法人顧客データベースを活用した「出資後の営業支援」を行うことで、中小企業にとって有益なサービスを全国に広めていけるのではないかと考えているという。

関連記事
クレディセゾン、FinTech特化のコーポレートベンチャーキャピタルを設立

カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:クレディセゾン(企業)セゾン・ベンチャーズ(企業)VC / ベンチャーキャピタル(用語)ライトアップ(企業)日本(国・地域)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。