センサーハッキングを通じて、データリテラシーを指導するSensors for Studentsが発進

今年のGoogle I/Oでは、会場のあちらこちらにセンサーデバイスが配置されていた。会期の間、さまざまな環境データを収集していたようだ。I/Oに限らずとも、あらゆるところに「センサー」が配置されているのが現代であるとも言える。私たちの使っているスマートフォンも「センサー」のひとつであるし、また「スマート家電」などもやはり「センサー」の中に含めることができる。そんな中、ManyLabsから「小さなうちからセンサーに慣れ親しんで欲しい」と考えるKickstarterプロジェクトが登場してきた。

プロジェクトの名前はSensors for Students。オープンソースのArduino基盤と、加速度計、電磁場検知機、カラーセンサー、自動水やり機(Bitponicsの自動水耕ガーデンでも同様のものが利用されている)などのGrove拡張基盤からなるセットを提供しようというアイデアだ。

ManyLabsというのは、Peter SandとElliot Dicusが組織したもので、科学と数学のハンズオンをローコストで提供しようとする非営利団体となっている。SandはMITからコンピュータサイエンスのPh.Dを取得しており、コンピューターによる認知工学、ロボット工学、そして教育分野で活躍している。

SnadとDicusの目的は、子供たちに、小さなうちからハードウェアに親しんでもらい、また、データリテラシーを身につけてもらうことだ。目的面を見ると、以前紹介したAdafruitに似ているともいえよう。こちらの方はニューヨークを拠点として、子供のうちから電子工作やDIY文化に慣れ親しませようとするものだった。

ただし、ManyLabsの提供するのはハードウェアのみではない。購入者に対して1年間にわたって実験方法や指導方法などのコンテンツも提供することになっている。キットの配布を今年夏にも開始したい心づもりで、価格は40ドルからだ。キットを単体でオーダーする場合で、最も高額なものは75ドルとなっている。Arduinoを自前で用意する必要があるが、それでも魅力的な価格であると言えよう。

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(翻訳:Maeda, H)