ソニー、「The Interview」の上映中止を決定


Sonyの大規模サーバー侵入と情報リーク事件を起こしたハッカー集団による脅迫を受け、Sony Picturesは映画 “The Interview” の上映中止を正式に決定した。同作品はクリスマス当日に公開予定だった。

事前に用意された声明文(以下に引用)で同社は「作品の配給を抑圧しようとするこの恥知らずな行為を深く悲しんでいる・・・この結果に深く落胆している」と語った。

本日(米国時間12/17)北米5大劇場チェーン(Regal、AMC、Cinemark、Carmike Cinemas、Cineplex Entertainment)は、同作品を上映しないことを発表した。Guardians Of Peaceと名乗るハッカー集団が、The Interview上映会場付近の人々は、「テロに娯楽を求める者に、いかに厳しい不運が見舞うかを」見ることになるだろうと語り、9/11に言及したのを受けてのことだ。

脅迫の重大さと主要映画館の上映中止を踏まえ、Sonyは作品の公開を中止する声明文を発表した。

声明の全文を以下にに引用した。

弊社の主要上映館が映画 “The Interview” の上映中止を決定したことを鑑み、12月25日に予定されていた同作品の劇場公開を取り止めることを決定した。弊社パートナーの決定は尊重かつ理解できるものであり、従業員と映画ファンの安全を最優先する方針は、もちろん弊社も共有している。

Sony Picturesは、弊社従業員、顧客、および事業に対する前例のない犯罪行為の被害に遭っている。弊社を襲った犯人は、われわれの知的財産、プライベートメール、重要機密資料等を盗み、われわれの精神と士気を損った ― すべて彼らの気に入らない映画の公開を阻止する目的で。われわれは作品の配給を抑圧し、その過程で弊社、弊社従業員および全米市民に損害を与えたこの恥知らずな行為を深く悲しんでいる。われわれは弊社の映画制作者およびその表現の自由の権利を支持するものであり、この結果に深く落胆している」

The Interviewは、企業のデータ、メール、今後のプロジェクト、その他繊細な情報を暴露した、この大規模ハッキングの中心的存在だった。ハッカー集団は、セス・ローガンおよびジェームズ・フランコ主演の、北朝鮮のリーダー、キム・ジョンウンの暗殺計画を描いたこの映画の上映を、断固阻止しようとしている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook