ソニー、RX100 Vとa6500を発表―小型高級カメラがさらに強力に

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ソニーから新しいカメラは2機種発表された。どちらも既存の機種の改良なので、正確にいえば「新機種」というより「アップグレード」と呼んだ方がいいかもしれない。機能に比例して価格もアップグレードされている。 どちらも1000ドル以上の高級カメラだが、それだけの機能はある。

The RX100 V〔DSC-RX100M5〕は機種名から想像がつくとおり、ポケットサイズのパワーハウス、RX100の第5世代だ。世代を経るごとに価格もアップしているが機能も強化されている。常に専門家の評価の高いカメラの一つだ。

Vモデルで強化された点のひとつはAFのスピードアップだ。ソニーでは合焦時間は世界最速で0.05秒だとしている。カメラの機能の進歩は速いのでこの世界記録もそう長くは保たないだろうが。4Kビデオは全画素読み出しによるオーバーサンプリングで、隣り合う画素を合算するピクセル・ビニンングではない。AFは撮影中も位相差を維持しており、コントラストAFになることはない。(このあたり耳慣れないようなら読み飛ばしていただきたい)。

興味があるのは毎秒24コマのバースト・モードで、これは20メガピクセル、RAW+JPEGフォーマットで最大150コマまで撮影できる。毎秒24コマというのはよく知られているとおり、もっとも一般的な映画のフレームレートだ。つまりこのカメラは24コマのRAWビデオを最大6秒間撮影する能力がある。ポケットサイズのカメラでこれができるというのは驚異的だ。劇場用映画撮影の現場でBカメラとして使えるだろう。

sony a6500

a6500はa6300のアップグレード版だ。もともと高性能なミラーレス一眼だが、新機能としてはやはりAFシステムの改良がまずトップに来る。ボディー5軸内光学手ブレ補正とタッチスクリーンも追加された。24メガピクセルの撮像素子は従来どおり。画像プロセッサーはアップデートされた。

今回の改良でa6500は多機能であるだけでなく使い勝手もいいカメラになった。残念ながらエルゴノミクスとインターフェイスは従来どおり。ソニーはタッチスクリーンのソフトウェアの改良にももっと真剣に取り組む必要がある。

RX100 Vは今月中に出荷され価格は10000ドル程度。a6500が入手できるのは11月になり、1400ドル前後になる。

Featured Image: Sony

〔日本版〕上記2モデルの国内向けバージョンの情報はまだ発表されていない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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