ソニーがPS5版「デモンズソウル」を手がけたリメイク&リマスタースタジオBluepoint Gameを買収

ソニーがPS5版「Demon’s Souls(デモンズソウル)」やPS4版「Shadow of the Colossus(ワンダと巨像)」のリメイクで知られる、オースティンを拠点とするスタジオBluepoint Gamesを買収した。この買収の財務的な条件は明らかにされていない。ソニーがBluepointを買収するという噂は、ソニーが6月下旬に「Returnal(リターナル)」の開発元であるHousemarqueを買収した頃からネット上で広まり始めていた。ソニーは、Bluepointが今後も過去の作品のリマスターに注力するのか、それともPlayStation Studiosファミリーの一員となったことで全く新しいIPに取り組むのかについては言及していない。

Bluepoint GamesのMarco Thrush(マルコ・スラッシュ)社長はこう述べている。「PlayStationにはゲーム業界を代表する作品がたくさんあり、当社にとって、名作ゲームを新たなプレイヤーにお届けできることは何よりの喜びです。 PlayStation Studiosの一員になることで、私たちのチームはクオリティーの水準をさらに高め、今まで以上にインパクトのある作品をPlayStationコミュニティーにお届けします」。

本日の発表をもって、ソニーは過去1年間に3つのスタジオを買収した。この数字は、2019年に行ったSpider-Man(スパイダーマン)の開発会社Insomniac Gamesの買収を含めると、2年ほどの間に4社に増える。以前はファーストパーティのラインナップを強化するために外部の開発者を買収することにはあまり積極的でなかった同社にとって、これは大きな変化といえる。しかし、この1年で多くのことが変わった。Microsoft(マイクロソフト)が75億ドル(当時約7900億円)を投じてBethesda(ベセスダ)の親会社ZeniMax Mediaを買収したことで、ファンの要望が多い「Starfield(スターフィールド)」のようなゲームの多くがPlayStationでリリースされなくなった。ソニーは後れをとらないために、Bluepointにいるような人材を必要としている。

編集部注:本稿の初出はEngadget。著者Igor Bonifacic(イゴール・ボニファシッチ)氏は、Engadgetの寄稿ライター。

画像クレジット:Sony

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(文:Igor Bonifacic、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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