ダイエット特化の分散型メディア「Lifmo」、運営元が5000万円調達

FacebookやInstagramで1分の料理動画をよく見かけるようになったが、Lifmo(リフモ)は同じ分散型メディアでも女性向けのダイエット動画を手がけている。本日Lifmoを運営するワンダーナッツは総額5000万円の第三者割当増資の実施を発表した。引受先はANRI、Skyland Ventures、エンジェル投資家らだ。

Lifmoはパーソナルトレーナーが監修しているダイエットに適した体幹強化エクササイズやトレーニング動画を制作しFacebookInstagramTwitterで配信している。今月にはLifmoのiOSアプリもリリース予定だ。

ワンダーナッツは中山善貴氏が2015年12月に地元である三重県で創業した。創業当初はブログ運営やソーシャルマーケティングを行っていたが、その後東京に来て女性向けダイエットの分散動画メディアを本格的に展開することに決めたという。

サービス開発にあたっては中山氏自身がPCユーザーでなかったこともあり、当初からスマホを軸としたサービスを考えていたという。

「起業しようと思うまでパソコンは持っていませんでした。周りの友人もパソコンをほとんど持っていないんですよ。みんなどうやってスマホを使っているかを考えた時に、それはアプリやソーシャルだと思い、そこを軸にサービスを考えました」。

ダイエット動画にしようと決めたのは、自身もダイエットをした経験があったからと話す。中山氏はパーソナルトレーナーの指導を受け、1ヶ月で8キログラムの体重減を達成した。ただ、パーソナルトレーナーの指導を受けるのに、1ヶ月で10万円ほどかかった。誰でも手頃にパーソナルトレーナーと同じ指導を受けられないかと考え、Lifmoを開発したという。

最近TwitterやInstagramでダイエット専用アカウントを作って、ダイエット仲間とダイエットに役立つ情報や動画をシェアしているユーザーも多いと中山氏は説明する。1人だと挫折してしまいやすいが、SNSでつながっているユーザー同士で情報交換をすることで、ダイエットを続けるモチベーション維持になっているという。Lifmoはそうしたダイエットをしているユーザーの間でもシェアされ、現在の月間総再生数は100万回以上になったそうだ。

今回調達した資金は、開発とマーケティングに充てるという。マネタイズに関してはアプリ内課金、あるいはプロテインやダンベルといったダイエット用品が入ったパッケージを提供するなどの方法を検討していると中山氏は説明している。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。