ダイムラーの新しい電動大型トラックは1度の充電で350キロを走る

ダイムラーが今年の東京モーターショーで完全電動のセミトラックを発表した。1回の充電での航続距離は350km、牽引重量は11トンで、これは同レベルのディーゼルトラックに比べて2トン少ないだけだ。

発表されたトラックVision Oneは300キロワット時までの蓄電容量を持つバッテリーを搭載しており、350kmという航続距離は比較的近い都市間の牽引移動を可能にする。もちろん長距離の移動には向いていないが、中距離での重量物の移動により柔軟に対応することが可能だ。

発表されたE-FUSOブランドはダイムラー三菱トラック部門の新しいサブブランドである。FUSOブランドと並行して展開するものの、完全電動の野望に焦点を当て、全てのレンジのトラックに純電動バージョンを提供することを狙っている。三菱ふそうは、自社が電動バスとトラック専門のブランドをもつ最初の車両メーカーであることに言及した。

このトラックのデビューは、FUSOがeCanter軽量トラックを、最初の商用顧客に提供し始めた直後に行われた。そして来月の特別イベントで発表される予定のTeslaの電動大型トラックのデビューに先立つものでもある。

Teslaのトラックは320〜480kmの航続距離になると言われている。これは新しいE-FUSO Vision Oneと競合する可能性がある。これは間違いなく、Teslaのトラックへの野心に一撃を加えるものだが、私たちはイーロン・マスクの会社が追加の機能という意味で何を出してくるかに注目する必要がある。おそらくは何らかの自動運転機能などの、差別化をするためのものとなるだろう。

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(翻訳:Sako)