ダリ美術館、AIでダリが蘇り来館者と「セルフィー」

フロリダ州セントピーターズバーグにあるサルバドール・ダリ美術館(Salvador Dali Museum)では5月11日より「Dali Lives」と題された展覧会が開催されている。

同展覧会では、AI技術で「蘇った」芸術家のサルバドール・ダリが自ら彼自身や彼の作品について来館者に説明したり、「一緒に写真を撮ろう」とセルフィーを促したりする。

生前のインタビューなどのフッテージから6000ものフレームを使い、1000時間以上もの機械学習で、ダリの表情、そして眉や目などの動きの特徴をAIに学ばせた。これを担当したのは、広告代理店のGoodby, Silverstein & Partners(GS&P)。そして、GS&Pはダリと身体的特徴が似ている俳優を探し、ダリが残した書物などを基にしたセリフを声優に読ませた。

ダリ美術館とGS&Pがタッグを組むのはこれが3回目。

2014の「Gala Contemplating You」では来館者のセルフィーをダリの作品、「Gala Contemplating the Mediterranean Sea Which at Twenty Meters Becomes the Portrait of Abraham Lincoln (Homage to Rothko)」風に。

2016年の「Dreams of Dali」では、来館者はVRでダリの絵画「Archeological Reminiscence Millet’s Angelus」の世界を冒険。

Dali Livesの展示が開始された5月11日は、ダリの生誕115周年の日だった。

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TechCrunch Japan

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