ツイッターが「送信取消」などユーザーが有料会員制で実装して欲しい機能をアンケートで調査

2020年7月初めにTwitter(ツイッター)は投資家たちに対して、売上を増やし経営を支えるためにサブスクリプション方式を検討していると告げた。そして米国時間7月31日、そのためにツイッターが考えている付加価値機能が明らかになった。同社はアンケート調査で、有料の機能をユーザーに評価させた。その中には(エディットボタンに代わる)「undo send(送信取消)」や色指定、長くて高画質のビデオ、プロフィールバッジのサポート、自動応答、「ソーシャルリスニング」の追加、広告に関するブランド調査などがある。

アンケート調査はユーザーに、最も重要だと感じる機能と、その逆である不要な機能を選択させている。

調査の詳細はツイッター自身が、ユーザー「@WFBrother」で公開されている。その内容を見た目ざといソーシャルメディアコンサルタントであるMatt Navarra(マット・ナバラ)氏が盛り上げている(Twitter投稿)。

ツイッターの有料/サブスクサービスでは、こんな機能が検討されている。あなたはどれにお金を払いたいかな?

ツイッターの広報担当者は、これらの質問がアンケートにあるように、ある会員制のためのオプションを評価する調査の項目であることを確認している。

同社から他のコメントは得られていないが、Q2の株主宛書簡(Twitter投稿)では計画の詳細を次のように説明している。

「広告収入を補完する、今後の新たな売上製品の可能性を探る初期的な段階にある。それにはサブスクリプションやその他の方法もありますが、調査はまだ極めて初期のものであり、2020年の売上に貢献するようなものはない。調査の今後の進展に伴い、テストを行ったり、テストを参照したり、それらについての説明を聞いたりすることがあるかもしれません」。

今回のアンケート調査では、ユーザーに次のような選択肢を尋ねている。

  • Undo Send(送信取消): 30秒以内ならそのツイートを誰も見る前に取り消すことができる。これは、同社が以前、「Edit(編集)」ボタンと同様のオプションとして提案したことがある。ユーザーは何年も前から要望してきた。しかし、技術的に大きな変更となるツイートの無制限編集を許すのではなく、投稿した直後に間違いを手早く修正できた方が良いかもしれない。
  • Custom Colors(色指定): 「ダークモード」に加えて、スマホやコンピューターの上でフォントやテーマの色を変えられる機能。背景色やリンク、メンション、ハッシュタグ、アイコンなどの色を好きなものにできる。
  • Video Publishing(ビデオ投稿):現在、デフォルトで最大で5倍長い動画を投稿できる。最大解像度は8192×8192となる。
  • バッジ:あなたの会社へのリンクをバッジとしてプロフィールに載せることができる。例えばジャーナリストなら、自分が連載している雑誌を他のユーザーに知らせられるようになる。
  • Auto responses(自動応答): 自動応答を書いて設定しておくと、リプライでそれが使われる。これは、顧客を自社の公式チャネルへリダイレクトしたいブランドにとって便利だろう。
  • Social listening(ソーシャルリスニング):あなたのツイッターアカウントに関するやりとりを読表示させることができる。やりとりの量やよく投稿している人や企業、何をつぶやいているのかなどがわかる。これもブランドマーケティングに役に立つ。
  • Brand Surveys(ブランドのアンケート):多くの人に広告効果(その広告を憶えていたか、その品物やサービスを買う気になったかなど)をアンケートできる。アンケート付き広告はツイッター上にすでに存在するため、容易に実装できる機能だろう。

今回のアンケート調査には、ツイッターが今後の会員制方式で間違いなく搭載する機能を表すものではない。有料でも使いたいと消費者が思う機能を探る調査の第一歩でしかない。

このアンケートに、欠けてるものは何だろうか?それはもちろん、本当の意味での「エディット」ボタンだ。しかしそれは、永遠に実装されることはないだろう。

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画像クレジット:TechCrunch

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa