テスラが15億円相当の株式を発行しトレーラー購入、配車能力強化のため

Tesla(テスラ)は1300万ドル(約14.5億円)以上の株式を使って、自社の電動自動車を顧客に届けるトラックとトレーラーを入手しようとしている。同社が物流、配送サービスを改善するための最新の取組みだ。

テスラは現金で払う代わりに、1380万ドル(約15.6億円)ぶんの株式を発行したと、米国時間3月11日に公開された有価証券報告書に書かれている。Teslaは4万9967株を1株あたり最大277.05ドルで、2月12日にCentral Valley Auto Transportからトレーラーを購入するために使用した。

カリフォルニア拠点のCentral Valley Auto Transportは自動車運搬の専門会社。有価証券報告書内のTeslaの声明は以下の通り。

車両運搬能力を増やし、車両運搬時間を減らし、計画通りの配車日時を守るための物流戦略の一環として、Teslaは自動車輸送会社Central Valley Auto Transport, Inc.から車両運搬トラックおよびトレーラーを購入するために、Teslaの普通株を発行することに同意した。〈略〉

昨年11月、テスラのElon Musk (イーロン・マスク)CEOは、同社が「トラック輸送能力を手に入れた」ことをツイートした。これは12月31日以降に連邦税額控除が減額される前に同社のTesla Model 3の納車能力を強化するための行動だった。マスク氏も会社も詳細ば明らかにしていない。同社は買収に関する規制当局への申請資料を公開したことは未だかつてない。

マスク氏は後にTeslaがトラック会社を複数買収したほか、「前四半期のトラック不足の失敗を避ける」ために主要運送会社と契約を結んだとツイートした。

今回のCentral Valley Auto Transportからの購入が、昨年テスラが行った買収を反映しているのか、それとも追加の輸送能力なのかは明らかではない。ただテスラの第4四半期の株主宛てレターに、同社が「納車能力向上のために、今後も自動車輸送トラック能力を買い続ける」と書いていた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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