テック人材リクルートプラットフォームのCodilityが24億円調達

Codility(コーディリティ)はテック業界のリクルーターや採用責任者が採用する人材を見極めるのを、オンラインのコーディングテストを通じてサポートしているプラットフォームだ。同社は1月30日、OxxKennet PartnersがリードするシリーズAで2200万ドル(約24億円)を調達したことを発表した。

創業以来の10年間、飛ぶ鳥落とす勢いで展開してきたCodilityにとって、初の資金調達となる。しかし、そうした10年間に2桁成長の年間売上高を達成してきたにもかかわらず、Codilityのチームはテック人材採用プラットフォームにとって競争が激しくなってきているマーケットでシェアを伸ばすチャンスがあると確信している。

これまでのところCodilityの顧客リストは輝かしいもので、Microsoft(マイクロソフト)、Tesla(テスラ)Slack(スラック)、Okta(オクタ)、楽天、American Express(アメリカン・エキスプレス)、UnitedHealth Group(ユニテッドヘルスグループ)などが名を連ねる。2019年の顧客数は計1500で、45万人以上の応募者を評価するのをサポートした。45万という数字は前年比50%増とのことだ。

Codilityは、応募者のアルゴリズム知識のセオリーを評価するかなり難解なセッションではなく、日々の仕事の中でエンジニアが直面しがちなものに近いコーディングテストの提供を目的としている点で、他の似たようなプラットフォームとは異なる。

「最もネックとなっているのは、ソーシング、スクリーニング、インタビューだ」とCodilityのCEOであるNatalia Panowicz(ナタリア・パノウィッチ)氏は話した。「これこそがCodilityの存在意義だ。Codilityでは、事業者が応募者によい体験を提供することができ、また我々は採用チームに深い知見を提供できる。深い知見というのは、決定の改善や究極的にはエンジニアリング全体の収容能力の増大だ」

Codilityのシステムではリクルーターに「テック能力360度評価」を提供することができる。応募者がそのポジションにフィットするかどうかを採用マネジャーが確かめられるものだ。理想的なことに、採用や配置決めにおける無意識の偏見の影響をもなくす。

プラットフォームの一環として、Codilityはリクルーターにテクニカルスキルと評価サービスを提供していて、ライブのテクニカルインタビューの共有エディターもそこに含まれる。加えて、企業が独自のコーディング競争を開催するのも手伝う。積極的に職探しをしていない人を含め、どの応募者が有望なのかを特定するのに企業はこの競争を活用することができる。

「Codilityは、質の高い人材を大量採用することに伴う、一貫性、標準化、実現可能性というニーズに基づく素晴らしいソリューションだ」とOktaでエンジニアリングのシニアディレクターを務めるVicky Xiong(ヴィッキー・ション)氏は話した。「Codilityの利用でOktaは応募者に素晴らしい体験を提供できる。これは企業としてのOktaの価値の根幹だ」。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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