デトロイトの美術館がGoogle Tangoを利用して展示物の由来や歴史情報をARで加える

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拡張現実の話は最近ますます騒々しいが、GoogleのTangoはその騒ぎにまだ加わっていない。それどころか、この技術をサポートしている二つめのハンドセットASUS ZenFone ARは、先週CESで発表されたばかりだ。

でもTangoには、消費者製品に載ること以外にも、生きる道がありそうだ。Detroit Institute of Arts(デトロイト美術館, DIA)が、美術館に来る人たちの関心を高める方法を、テクノロジーの分野に見い出している。それは、バルセロナの国立カタロニア美術館(Museum Nacional d’Art de Catalunya)の、MWC(Mobile World Congress)とのタイアップ事業に続く動きだ。

そのときと同じく、展示を開発したのはAR専門企業を名乗るGuidiGoだ。DIAの展示はLenovo Phab 2 Proを利用して、同美術館の歴史的展示物に、それらの時代背景情報などを加え、いわゆる‘生きた歴史’を見せる。たとえば、次のようなものを:

  • エジプト展示室では来館者がデバイスを2000年前のミイラの上に掲げると、その内部の骨格のX線画像が見られる。
  • ベージュ色の石灰岩の彫刻を見ているときは、デバイスの画面に、数千年前のアッシリアの宮殿を飾った元の鮮やかな色が表示される。
  • イシュタル門の壁の前に立つと、来館者は古代バビロンの門のデジタルな再現の中を歩いて通ることができる。

Lumin(ラテン語で‘光’を表す)と名付けられたこの特別展示は、1月25日に始まる。来館者からのフィードバックに基づいて、展示を増やすことも計画している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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