デベロッパでなくデザイナーがネイティブアプリのプロトタイプを作れて対話の実験もできるヴィジュアルエディタPixate

Accelが投資しているY Cominatorの卒業生Pixateが、長期にわたる非公開/公開ベータの末、やっとそのヴィジュアルプロトタイピングサービスの門戸を開く。同社が昨年1月にY Combinatorを卒業したときには、モバイルデベロッパのためのツールだったが、今のPixateは、コードにまったく触らずにiOSやAndroidのネイティブアプリのプロトタイプを作れる、きわめてヴィジュアルな環境を提供する。

Pixateの協同ファウンダでCEOのPaul Coltonは今日の声明文の中でこう述べている: “モバイルアプリケーションではスタティックなデザインが遠い過去のものになった。動き、リッチな対話、それにシームレスなtransitions(遷移, CSS3)が、デザインの良い、現代的で効果的なアプリの必須要件だ”。

Pixateではデベロッパでなくデザイナーが、100%ネイティブなプロトタイプを作れて、複雑な対話やジェスチャやアニメーション、transitionsなどを目的デバイスの上で実験できる。作業はすべてブラウザ上で行うが、プロトタイプはデバイス上でネイティブに動き、アップデートの結果もデザイナーがそのデバイス上でリアルタイムで見られる。iOSアプリとAndroidアプリを同時に見ることも可能だ。

当面同社は、プロトタイプの構築にもっぱら注力する予定だ。“これらのアプリは何度も実験〜改作のサイクルを繰り返して最終形に近いプロトタイプに到達し、そこから今度は上役や利害関係者にプレゼンされ、そして最後に、技術者の手に渡るのだ”、と彼は言う。

しかし将来的には、デザイナーからデベロッパへの受け渡しを円滑で効果的に行うための移行ツールを作り、ワークフローのぎくしゃくがないようにしたい、とColtonは言っている。

モバイルアプリケーションに対する消費者の期待や評価基準は、このとろ急激に変わった。しかしそれは、ルックスが良いだけではない。ユーザ体験の満足度が重要なのだ。アプリ上の対話をデザインする対話デザイナーは自分が使うツールを、さまざまなアプリケーションから選べるが、でもPixateほど使いやすくて自由度の高いヴィジュアルエディタはめったにないだろう。

Pixateは、もっともベーシックなPersonal Editionの月額使用料が10ドルだ。ほかにTeam Editionもあり、エンタプライズ向けプランももうすぐローンチする。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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