デンタルフロスの習慣を手助けするStrand、電動歯ブラシ開発のQuipが発売

電動歯ブラシの発売で事業を開始したデンタルスタートアップのQuipが、歯ブラシ以外の最初の製品をローンチした。Strandと呼ばれるこの製品は、詰め替え可能なキャニスター(容器)つきのデンタルフロスだ。

ストランドは金属製のキャニスターが20ドル(約2200円)、詰め替えのフロスは5ドル(約540円)で、フロスには18インチ(約46cm)ごとにあらかじめ印がつけられており、毎回使う分量を知ることができる。QuipでCEOを務めるSimon Enever(サイモン・エネバー)氏がTechCrunchに語ったところによると、StrandはQuipが歯ブラシを発売する前から開発が続けられていたという。

「繰り返しになるが、我々の使命はオーラルケアとデンタルフロスの習慣を支援することで、これはパーソナルケア事業に関する自然な次のステップだった」とエネバー氏は語る。「デンタルフロスには悪い習慣を持つ人や、使用しない人もいる。基本的なケアを正しく理解していない人が非常に多く、1日に1回デンタルフロスを使用する人はさらに少なくなっている。しかし我々にとっては、デンタルフロスはブラッシングと非常に密接に結びついている。正しい口腔ケアの結果を得る唯一の正しい方法は、デンタルフロスとブラシの両方を使うことだ」。

Strandの狙いは、実際に人々がデンタルフロスをしたいと思わせることだ。そのために、QuipはStrandを外出先へと簡単に持ち運べるようにポケットに入れやすいようにデザインした。

「私たちの研究からは、人々が外出先でデンタルフロスを使いたいということが判明した」とエネバー氏は語る。「デンタルフロスを持っていないのに、使いたい。そんな需要に応えて、ポケットの中に快適に滑り込ませられる製品の開発に取り組んだ」。

これまでにQuipはSherpa Capital、TriplePoint Capital、NFP Venturesなどから6000万ドル(約65億円)以上の資金を調達している。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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