デートサービスCMBがアプリ内コミュニケーションでTwilioを捨てた理由

デートサービスCoffee Meets Bagel(CMB)について2年前に書いたときは、とても良いサイトだから続けばいいな、とは思ったけど、ここまで続くとは想像しなかった。

同社はその後280万ドルの資金を調達し、そして今日(米国時間5/23)はこれまでで最大のアップデートをローンチした。

Coffee Meets Bagelのデートサービスは、類似サービスに比べてかなり独特だ。お相手の候補をどかっと複数紹介するのではなくて、CMBでは一日に一人しか紹介しない。その人を”like”(好き)したり”ignore”(無視)したりするのだが、双方がlikeになったらプライベートな電話回線(Twilioを利用)が提供され、その後7日間、お互いにSMSできる。そして両者がデートすることに決めたら、CMBは地域のレストランやカフェのディスカウントを提供する。

しかし今日Coffee Meets Bagelは、Twilioを捨てて、アプリケーション内に独自のIMシステムを実装した。それは、互いにlikeした同士が別のアプリケーションに切り替えることなくその場ですぐに、自然に、チャットを始められるためだ。

そのIMの機能も、これまでと同じく7日間が期限だ。

Coffee Meets Bagelは候補の提供に量よりは質を重視し、Facebookの友だちの友だちから候補を選ぶ。同社によると、最初の24時間以内にテキストを交換する人たちは本当の電話番号を交換する確率が高くて、そうでない人たちに比べてチャットの量も2.6倍多い、という。

アプリケーション内にメッセージングを実装したことによってCMBは、この部分をもっと細かくコントロールできるようになり、またユーザの言動から有形無形のフィードバックを多く得られるようになった。

IMそのものはオンラインデートサービスでとくに斬新な機能ではなく、むしろ、あって当たり前の機能だ。でもCMBそのものは、かなり独特だ。標準機能ともいえるメッセージングを、より容易な形で提供するとともに、他社にない、わりと厳しいマッチング方式により、この分野で独自の地位を築いている。

でも、ファウンダのDawoon Kangによると、スティグマ*が依然として最大のチャレンジだ。 〔*: stigma, 後ろめたさ、引け目根性、劣等意識、罪の意識。〕

“ユーザをよく観察していると、とても多くの人がためらいを感じている。自分が女(男)を探している人間だ、とまわりから思われたくないし、自分でもそう思いたくない。デートアプリケーションが、人が人に出会うためのいろんなチャネルの一つにすぎない、と理解してもらうことが、いまだに、とても難しい”、と彼は語る。

Coffee Meets Bagelについてもっとよく知りたい人は、こちらへどうぞ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))