ドイツ訪問中のオバマ大統領、メルケル首相とハノーバー・メッセで段ボール・ヘッドセットを試す

2016-04-26-obama-vr

自由世界の指導者としてこの7年以上、人権と安全保障のバランスに頭を悩ませてきた人物であれば、たまにはまったく別の世界を覗いてみたくなるだろう。

この週末、ドイツを訪問中のオバマ大統領はアンゲラ・メルケル首相と共にハノーバーを訪問して世界最大級のテクノロジー・トレードショー、ハノーバー・メッセの開会式に出席し、その後、写真のようにバーチャル・リアリティーを試した。報道によれば、オバマはVR体験を「素晴らしい新世界」だと評した。

バーチャル・リアリティー:バラク・オバマ大統領とアンゲラ・メルケル首相はハノーバーで最新のテクノロジーを試した (AFP 2016.4.25)

2人の指導者はどんな製品を試したのだろう?

オバマが使っているのはGoogleの段ボール・ヘッドセットだが、そのあたりで見かけるものよりかなり高級そうだ。ヘッドセットの上部にはカメラが装着されており、スマートフォンに接続されている。PMDによると、これは同社のpico flexxで、「世界最小の3Dカメラ・システム」だということだ。

カメラは眼前の3次元データを取り込んでヘッドセットに送る。これによりオバマのような特に予備知識のない一般ユーザーでも目前のバーチャル・リアリティー世界に表示された自分の手で対象物をつかむなどの操作ができる。PMDはGoogleの3次元拡張現実プロジェクト、Tangoのパートナーでpico flexxはTMDとして最初のCardboardプラットフォーム製品だ。

Googleの段ボール・システムは世界最強のVRヘッドセットというわけではないが、合衆国大統領は大いに感心したようだ。 オバマは以前、ホワイトハウスでバーチャル・ゴルフを体験したことがある。大統領を引退した後はOculusなりHTCなりで十分にVRゴルフを楽しめることだろう。

画像: Jim Watson/AFP

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。