ドローン開発のALI、同業のドローンデパートメントを完全子会社化:2016年創業同士のマージ

ドローンの研究開発・販売などを展開するAerial Lab Industries(以下、ALI)は10月5日、ドローン関連領域で複数サービスを展開するドローンデパートメントの発行済株式の100%を取得し、完全子会社化したと発表した。取得価格は非公開。

ALIは、ドローン関連商品の販売や技術コンサルティング業務をはじめ、ブロックチェーン技術を活用したプロダクト開発などを手がけるスタートアップ。具体的には、東京電力ホールディングスからのドローンハイウェイ構想に向けた技術調査受託、みんなの電力とのブロックチェーン技術を活用したP2P電力取引システムの開発などに取り組んでいる。

一方、同社が買収したドローンデパートメントは、ドローンによる空撮動画の制作、ドローン専門メディアの運営、ドローン専門の人材派遣サービスの展開など、この領域で幅広いサービスを展開している。

ALIはドローンデパートメントの買収により、ドローンデパートメントが持つ200社以上の操縦士ネットワーク、ドローンスクール運営のノウハウなどを獲得する。それにより、ALIが提供するインフラ点検サービスなどで現場でのオペレーションまで踏み込んだ一気通貫のソリューション提供に活かすという。

ALIとドローンデパートは、両社ともに2016年の創業。同時期に創業したスタートアップ同士がマージするという例が増えてきた。

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TechCrunch Japan

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