ニュースレタープラットフォーム「Mailchimp」がeコマースへ本格的に進出

最近の数年間でMailchimpは、単純なニュースレターのプラットフォームから本格的なマーケティング企業に変貌した。同社のサービスはすでに、複数のeコマースサイトとの統合していたが、中小企業のための同社独自のオンラインストアと、新たにアポイント予約サービスを提供していく。

MailChimpには新たに「Websites & Commerce」というサービスプラン集が作られ、これら新しいサービスがそこに含まれる。このプランは無料から始まり、最も基本的な機能が提供されるが、売買に関しては2%の手数料を払う。月額10ドル(約1080円)の有料プランでは、Mailchimpというブランドが消えてユーザーはメールとチャットにアクセスでき、手数料は1.5%になる。月額29ドル(約3150円)の「Plus」プランになると、手数料は1つの注文につきわずか0.5%になる。

どのプランでもユーザーはページ数制限なし、帯域制限なしのサイトを作ることができ、SEOツールやGoogle Analyticsとの統合がある。ストアに関しては、ユーザーは商品のカタログを自分で作り、注文や税、発送方式などを自分で管理できる。これらすべてと、アポイントの機能は、当然ながらMailchimp本体と深く統合されている。

画像クレジット:Mailchimp

これらの新しいプランは現在ベータ版で、この新しいeコマース機能は5月18日までに米国と英国のMailchimpの顧客全員が利用できるようになる。アポイント予約機能は、全ユーザーが4月28日から利用できる。

コマースの機能を内蔵したことはMailchimpの進化の大きな一歩だ。しかもそれは、理に適っている。同社によると、その1400万の顧客の約40%がすでに何らかのかたちでコマースを行っており、その多くはMailchimpネイティブでコマースをやりたいと述べている。またユーザーの30%近くは、前述の既存のコマース機能とそれらの統合を利用しており、同社によるとそういうeコマース利用顧客のからの会費収入は2019年から2020年にかけて61%成長した。

Mailchimpはすでに、ウェブサイトやドメインやその他のコマース関連サービスを提供しており、今回の新しい機能は自然な延長のようだ。Mailchimpのストアから直接販売することも、サービス業がアポイントの予約を受け付けることも、ユーザーにとって次の一歩として自然だ。

同社が強調するのは、新しい分野に入っても既存のプロダクトや顧客から去るわけではない、という点だ。MailchimpのCEOで共同創業者のBen Chestnut(ベン・チェストナット)氏は、発表声明で次のように述べている。「私たちのスマートマーケティングソリューションを放棄するわけではないので、ご安心ください。私たちの目標は依然として世界最良のメールマーケティングを提供することです。私たちの顧客とパートナーのみなさまが、新しい機能とともに一貫性と継続性を求めていることは、よく承知しています。メールのデザインをできる限り容易にする努力を今後も続け、また数カ月後には新しくて美しいメールのテンプレート集を提供したいと考えています」。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Mailchimpeコマース

画像クレジット:FilippoBacci/Getty Images

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)

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TechCrunch Japan

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